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2010年12月24日金曜日

洋楽

1966年。
当時小学生だった僕は女生徒が「ビートルズ」にキャーキャーを嬌声を上げているのを聴いて何がそんなに面白いのだろうと思っていました。
音楽と云えば、学校で教えていた文部省唱歌、民謡、はたまた演歌ともワークソングともつかない曲しか聞いた事が無かったのです。

1969年。
その頃からラジオの深夜放送を聞くのが流行し始めました。そんなに面白いものなのかと不思議に思いながら深夜放送番組を探してみました。文字通り探したのです。
今で云う「パーソナリティ」が登場するラジオ番組は、大阪の朝日放送(ABC)や毎日放送(MBS)でしたが、受信状態が悪く、聞く事は不可能でした。そこで、屋根の上に長いアンテナを引っ張ったのです。長いと云っても十数メートル程度で、短波帯域で使うしろものでしたが、実用にはそれで充分でした。深夜になって、ラジオから流れてきた音楽を聞いて、僕は肝をつぶしてしまいました。それはレターメンの「涙のくちづけ」でした。歌詞の意味は半分も分からなかったけれど、甘いハーモニーは一瞬で僕を魅了してしまいました。翌日はダイナミックに躍動するトム・ジョーンズの「ラブ・ミー・トゥナイト」に、、、。こんな音楽があったんだ。

それでも、ビートルズがいいなぁ、と感じるまでには、さらに3年の月日を要しました。

昨今ではインターネットでラジオの配信も手軽に聞けるようになりました。MacKHTV というファイルは MacKeyHoleTVというラジオ(や配信中のTV番組)聴取用ソフトウェアです。これを使うと、大きなアンテナを使わなくてもABC,MBSを聞くことができます。

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