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2025年12月13日土曜日

Recap of Amiga2000

Amiga2000の交換用電解コンデンサーの種類 Amiga2000の交換用電解コンデンサーの種類と数(revison 6.3)

電圧 容量 個数
16V 220μ 4個(axial)
16V 220μ 1個
16V 470μ 4個
16V 47μ 13個
35V 22μ 7個
35V 4.7μ 3個

さて、Amiga2000の分解をしましょう。 EGGマウスはMSX仕様を改造してAmiga用にしたものですので。


アキシャルタイプのコンデンサーは交換が少し困難でした。
交換途中です。
たっぷり半日。

2025年12月2日火曜日

Amiga 1200 video fix

Amiga 1200 fix

中古の Amiga1200を使っていて今まで気が付かなった不具合があった。 気が付かなったというのは、Amigaのビデオ出力をNTSCだけで使っていたから。

それを最近になってRGB出力経由で15KHzのモニターに接続してみたのだ。

するとどうだろう、フロッピードライブにアクセスがある度にモニター画面が暗転するのだ。 ドライブにフロッピーディスクを入れてなくてもアクセスは約2秒毎に発生するのですから、 これは使いものになりません。

でも、こんな問題は電解コンデンサーが古くなったのが原因だろうと考えて、コンデンサー を新しい物に交換してみました。でも状況は好転しませんでした。

この現象をFlickerと呼んでいいのかは別にして、 とりあえずFlickerと呼んでおきます。

ネットを検索していますとFlicker現象の問題発生の 報告がありました。最後の方に検索にひっかかったのはDACチップの基準電圧の問題でした。

出典がどこにあったのか忘れてしまいましたが、それによると、 いつの頃かわからないがAmiga1200のDACチップが新しいチップに交換されたらしい。 DACチップの基準電圧として1.2Vを入力する必要があった(古いDAC)のだが、新しいDACチップ では1.2Vの必要が無くなったらしい。その移行がスムーズに行けばよかったのだが 一部フィリッピン辺りで製造されていたマザーボードでは古いDACが無対策のまま出荷されたとの事。 その結果フロッピーディスクドライブにアクセスするとDACへの基準電圧が低下して Flickerが発生する事があるとの事。

Amiga1200のマザーボードになるDACチップのすぐそばに8pinSMDの未取付ランド(D215)がある。そこが1.2V 電圧をDACチップに送る部分です。

対策として、ここに2.0~4.0μFの電解コンデンサーを(-側が4pin,+側が8pin)接続するか、 1.2Vのツェナーダイオードを接続するか、LM385という8pinのSMDを取り付けるといいのだそう。 1.2Vのツェナーダイオードなんてどこを探しても無い!電解コンデンサーは何だか気が引ける。 LM385を探してみたらありました。LM385M-1.2/NOPBという型番。1.2というのは1.2Vという意味 なんでしょうねぇ。

それを取り付けたのが下の写真です。取り付けは簡単に4pinと8pinしか半田付けしていません。 これでFlickerが出なくなりました。

本Amiga1200のkickstart ROMは3.1ではなく3.0でしたので、古いAmiga1200を持っている人には参考になるかもしれません。

【追記】その後、よく調べてみたら古DACの型番が「ADV101KP30」、新DACの型番が「VP101-3BA」のようですね。なので本Amiga1200は新DACですね。つまりFlicker対策版のDACでも30年程の時間経過でFlickerが出現したという事なのでしょう。

2025年8月23日土曜日

Apple IIc ROM version

30年以上前に発売され始めたばかりのApple IIcを手に入れた事があった。
でも、しばらくすると飽きちゃったのだね。どこかにしまいこんだのか、誰かに譲ったのか、売り飛ばしたのか。 どこを探しても出てこなかった。
だからIIc用のROMが、その後バージョン違いの物が出現した事も知らなかった。
今後ひょっとしてIIcが発掘される事があるかも知れないので、これを忘備録とする。

https://www.apple2faq.com/apple2faq/apple-c-rom-versions/

ここにApple IIc ROMに関する情報がある。
ROM versionの確認にはBasicから

print peek(64447)

とすれば番号が得られる。

ROM255は255
ROM0は0
ROM3は3

ROM4は4

以下に記すのはROM255からROM0へhardware updateの手順。

当然ながらROM0のROMも必要です。そのデータは

https://mirrors.apple2.org.za/Apple%20II%20Documentation%20Project/Computers/Apple%20II/Apple%20IIc/ROM%20Images/

などに公開されているようなので、必要に応じてROMを製作出来そうです。

1) Apple IIcの筐体からマザーボードを取り出す。
2) W1のジャンパーを切り離す。ある種のナイフを使う、とありますが、MOBOを傷つけないように。
3) W2のジャンパーを半田ごてを使って半田ブリッジ(shortage)。
4) ROM0をROM255を取り外したICソケットに挿入。ICの切り欠きが左側になるように。
5) 気を付けてApple IIcをくみ上げる。

ROM255からROM0になって何がメリットになるか

A) IIcの自己診断ができる。起動時に左右のapple キーとリセットキーの3個を押さえて電源を入れると、チェッカーボードをモニター画面に約1分間表示し自己診断モードになる。問題が無ければ"System OK"となる。
B) 3.5インチ 800Kの容量があるUnidisk(model_num:A2M2053)を使えるようになる。ただし、Apple 3.5 drive(model_num:A9M_0106)は使えない。
C) SmartPortが使えるようになる。

ROM3は新しいマザーボードとなりROM0のユーザーにアップルからアップグレードは提供されなかった。

Apple IIe keyborad switch

Apple IIe keyboradを入手したのだけれど、数字の4のキーが何だか変。
キーを押すと左右に大きく揺れてしまうのだ。
キーを押し込んでもモニター画面に「4」が表示されない。
なので、問題のキーを基板から取り外してみた。

指で押さえる部分をキートップと云うなら、そこから下側をキースイッチ(KS)と云う。 スイッチというくらいなのだからキーボード基板の回路をオン・オフするだけのパーツだ。 そしてこのスイッチを分解してみると底部の細いプラスチックが粉々に砕けて、 一部その破片がスイッチのオン・オフを妨げていた。

上図、左上にバネと壊れたプラスチック・パーツが見える。
思うに、誰かが嘗て「4」のキーを握りこぶしで殴りつけたみたいだ。 接着剤を使って何とか復旧を図ったのだが、粉砕状態があまりにも激しくてあきらめた。

そこで、このKSの中古品が無いかと探し始めたのだが名称がわからない。

右側が、今回取り外したKSで左側がeBayで入手したIIe用のKSを頌っていた物だ。左側のKSの型番は「SMK J-M0404」。

こちらの写真で分かるようにキーボード基板に挿入するピンの間隔が2mm程違う。つまり、まったく使えなかった。確かにApple IIeでも使われていたようだが、これは違った。

さて、問題は取り外したKSだけど、型番は案外簡単にわかった。まあ調査不足だったわけ。
問題のKSの型番は「ALPS SKCC」シリーズのよう。
https://telcontar.net/KBK/SwitchCollection/series?id=29

SKCC seriesの中でもcream tallがApple IIe用の製品らしい。Parts number: SKCCAF
そういった情報を元にeBayを探してみると、ありました。
このKSはApple IIからApple IIeにかけて使われた製品のよう。
そしてSMK J-M0404の方はApple IIeからApple IIe platinumにかけて使われたKSのようです。

2025年8月3日日曜日

Recap of Amiga2000 Power Supply (PSU)

Amiga2000の電源の電解コンデンサーを交換してみました。
高圧部分もあるので感電するかもしれませんし、交換に失敗するとPSUが壊れるかもしれません。
ですので注意が必要です。
交換用の電解コンデンサーリストです。

200V 680uF *2
35V 220uF *2
16V 3300uF *3
25V 220uF *1
50V 1uF *5
50V 10uF *2
25V 47uF *2

コンデンサー購入の注意点では680uFの製品なのですが、電源基板上にはほとんど余裕が無いので、200V以上の製品になると多分取り付ける事が困難になると思います。

交換前の680uFコンデンサー2個です。大きいです。

そのコンデンサーの上方にPinソケットがみえます。電源基盤を取り外すときは、このソケットを外します。

680uFのコンデンサーは基板上に基板と同系色の接着剤で固定されていました。最初は気が付きませんでした。ただ、接着剤を処理しないことには、コンデンサーを取り外しできません。

コンデンサーを取り外したところです。右上は新しいコンデンサーに交換後です。見てわかるように周囲との隙間がありません。取り外したコンデンサーの基板上に残った接着剤が見えます。

三個のコンデンサー16V 3300uF です。

電源出力ラインの集合です。右側の少し奥にファン用電源の3ピンが見えます。

ファン用電源の3ピンを上から見たところです。

2025年7月29日火曜日

PiStorm install on Amiga

PISTORMとはRaspberry Piを使った68KCPU emulatorです。AMIGA専用というわけでもない様で、X68000などでも使用実績があるという話も聞き及びます。使用するRaspberry Piは"Raspberry Pi PICO 2 W"(Pi2W)です。PISTORMがサポートしているRaspberry Piは限られていますので、あらかじめ調査が必要です。AMIGA実機(ここではAmiga500)に組み込んだ場合に周囲と衝突しない事を考えるとやはり小さなRaspberry Piという選択になりました。以下、個人的な忘備録であり、あくまでも2025年段階の話ですので変わる可能性があります。

PISTORMを動作させるには目下、Emu68と今回のようなソースコードからコンパイルする2通りの方法があります。個人的な感想を述べれば、Emu68の方が簡単ですね。

PiStromに使うプログラムをソースコードからコンパイルするにはRasberry Pi OSが最近の物ではエラーを起こしてしまいます。 少し古い"BullsEye"でもエラーとなります。 もう少し古い"Buster" versionでないとコンパイルが通りませんでした。 "Buster"を入手するには以下を参照しました。
https://monomonotech.jp/kurage/memo/m211208_raspi_os_install_past.html
直接その場所も記しておきます。
https://downloads.raspberrypi.org/raspios_armhf/images/raspios_armhf-2021-05-28/
からZIPファイルをダウンロードします。 ここは2021年5月版一択でして、同じ"BUSTER" versionでも古い物になると、エラーでコンパイルが通りません。

これをRaspberry Pi ImagerでSD cardに先ほどダウンロードしたZIPファイルを指定して書き込みます。

具体的にはCHOOSE OSで「カスタムイメージを使う」を選択してSD cardに書き込みします。
なお、その際にSSHとWiFiの設定は済ませておいた方が便利です。後でもそれらの設定はできるのですが、Pi2WにUSBキーボードを接続しないといけません。そのUSBケーブルもMicroUSB変換しないとPi2Wに接続できません。
Pi2WとPISTORMを2列のソケットで結合します。

そしてRaspberry Piの方に先ほど書き込みの終わったSD Cardを挿入してWindowsマシンとUSBケーブルで接続します。 あらかじめWiFiを設定しているとPi2Wはブート時に自動的にWiFiに接続されるのでSSHでホストマシンから操作できます。なおPi2WのIPアドレスを調べるには"Advanced_IP_Scanner"などを使うといいです。Windows10上のSSHクライアントはTeraTermを使いました。

Pi2Wにログインし以下の入力をします。

sudo apt-get update

sudo apt-get install git libsdl2-dev

git clone https://github.com/captain-amygdala/pistorm.git pistorm

cd pistorm

make

エラーが出ていなければ、"emulator"という実行ファイルができているはずです。

次にOPENOCDのINSTALL

sudo apt-get install openocd

OPENCDでは無くてOPENOCDですので。これを勘違いして1月程悩みました。

その後

./flash.sh

ここでCPLDが見当たらないなどというエラーが出た場合はPi2WとPISTORMを接続するソケットがずれてないかを確認して下さい。ここでflashするのはPISTORM上のCPLDにファームウェアを書き込んでいるわけです。ここまでエラーを出さずに完了すると、AMIGAの実機のCPU68000と交換して使うことができるようになります。

sudo ./emulator

で動作するようなります。ただそれではAMIGAの起動時にPISTORMが起動しないので自動起動するように設定します。

sudo vi /etc/systemd/system/pistorm.service

に以下の内容を書き込みます。

[Unit]
Description=PiStorm emulator
After=network.target
StartLimitIntervalSec=0
[Service]
Type=simple
Restart=always
RestartSec=1
User=root
ExecStart=/home/pi/pistorm/emulator
WorkingDirectory=/home/pi/pistorm
[Install]
WantedBy=multi-user.target

ここまででも、エミュレーターとして動作するのですが、設定ファイル(default.cfg)に便利な設定をしてしてゆきます。ここでもかなり悩みました。まず、default.cfgがありません。それにはamiga.cfgというファイルがありますので、これをコピーします。

cp amiga.cfg default.cfg

この設定では同じディレクトリーにkick.romが無いといけないので、kickstartファイルを入手出来ない場合は、上記の設定内容を書き換えるか、設定してはいけません。 個人的にはAmigaForeverからkickstart ROMファイルを購入しました。AmigaForeverは、2025年6月頃に最新のアップデートがあったようで、最新版を入手しました。 ところがdefault.cfgを作ってからpistormがうまく動作しなくなりました。なので、その内容を調査してみました。すると

map type=rom address=0xF80000 size=0x80000 file=kick.rom ovl=0 id=kickstart

の行をコメントアウトして

#map type=rom address=0xF80000 size=0x80000 file=kick.rom ovl=0 id=kickstart

とするとpistormが動作するようになりました。

この行が何をしているかというとkick ROMファイルを参照して、OSを起動しようとしている箇所です。これで何日か悩みました。 でkick.romファイルが壊れているという結論になりました。そこで某所からダウンロードしたkickstart_2.0.romファイルなるものを使いました。 すると再びpitormが動作開始しました。なおPi2Wにkick.romファイルを転送するには初めてWinSCPを使いましたが、これは便利ですねぇ。 Pi2Wのpistormディレクトリに転送したkickstart_2.0.romファイルの名称をkick.romに変更します。

mv kickstart_2.0.rom kick.rom

(後々、考えてみるとAmigaForeverのkick.romが壊れていた、というのでは無いようですね。というのもこう言ったソフトでkickstartROMファイルをチェックする際、どうやらCheckSumを調べているようなのです。つまりAmigaForever11版のROMファイルは新しいので、古いpistormソフトでは認識してくれないというのが実情のようです。)

ここで簡単にAmigaOSの説明をしますとkickstartというのはMS-DOSのようなものです。まあOSです。そしてその上に乗っかるのがWorkBenchです。これはMS-DOSの上に乗っかったWindowsという例えでしょうか。まあGUI-interfaceですね。でAmigaOSには世代がありまして、

最初のAmiga1000には
kickstart1.2
次の世代Amiga500,Amiga2000には
kickstar1.3

という具合です。ですのでAmiga500などが新しいOSを使おうとするとkickstart2.xなりのROMチップを海外から個人輸入しないといけませんでした。それを思うとネットからダウンロードしたファイルを使えるのですから便利になりました。

2025年7月24日木曜日

Amiga2000 motherboard repair

ジャンク品だというAmiga2000を手に入れた。筐体を開けてマザーボードを取り出してみると、案の定、電池の液漏れのため基板・CPUからKickROMにかけて青い飛沫が飛散していた。電源をオンにするとPowerLEDとFloppy DriveのLEDは点灯するものの、VIDEO OUTPUTは所謂"BLACK SCREEN"だった。
(1)電池の液漏れは酢で洗うといいのだそうだ。そこはそれとして、まずCPUとKICK ROM SOCKETのPINがひどく青くなっているので、2個のSOCKETをマザーボードから外して新品に交換した。そうそう、キーボード端子のDIN5PIN CONNECTORも青くなっていたので交換した。
(2)AMIGA2000の回路図を入手した。こういう事は回路図がないことには作業できない。海外製の古いコンピュータの回路図ってネットにおいてあるので助かりますが、日本の古いコンピュータの回路図ってネット上に無いのよね。マザーボード上の68000CPUから伸びる信号線の断線を確認してゆくと、次々と断線が判明した。
(3)断線をジャンパーで補修したので電源ON!。あ、"RED SCREEN"になった。その原因はCPUからKICK ROMに伸びる断線を一か所、補修し忘れていたためでした。これを治して電源ON!
(4)VIDEO OUTPUTは"WHITE SCREEN"になった。これは困りました。白は点検箇所がたくさんあるんですよ。数日間、考えていましたが、良くわからない。気分転換のつもりで電解コンデンサを新品に交換してみました。電源ON!
(5)VIDEO OUTPUTは"YELLOW SCREEN"になった。うーん。電池の液漏れで68000CPUが壊れたと思いました。そこで間に合わせに、以前、AMIGA500で設定していた68000 EMULATORのPISTORMを使ってみました。PISTORMを68000と交換して、電源ON!
(6)VIDEO OUTPUTは"GREEN SCREEN"になった。ここまで来るとdiagROMを使えばいいだろうと思ったのですが、これを注文すると1か月近く待たなくちゃならん。仕方なく主としてメモリー回路部分とにらめっこを続けたのだけど、断線は発見できなかった。ひょっとするとメモりーチップの故障かもしれん。メモリーチップはソケット使ってないからマザーボードから取り外すのが大変だ。数日間悩みながらぼんやりとマザーボードを眺めていたら、変なことに気が付きました。68KCPUの64PINの中で2箇所だけ半田がついてない。幾度か目を凝らして見直しましたが、間違い無い。高齢になると目がよくみえなくなるんですよね。これを補修して電源ON!
(7)VIDEO OUTPUTは"KICKSTART"になった。

2025年6月20日金曜日

Apple IIe Power supply explosion

前回、Apple IIe用の電源を修理して1週間。別の Apple IIe に電源を入れてFloppy Driveの動作テストをしていた時だ。いきなり「バチン」と大きな音がして火花が散った。そして嫌な臭いとともに白い煙がIIeから立ちのぼった。あわてて電源をオフにした。においは30分ほど漂っていただろう。
IIe から電源(PSU)を取り外してみた。
高圧側のRIFAコンデンサーが爆発していました。コンデンサー爆発の破片がPSU B OX内に飛散してました。ということでRIFAを取り換えて、ついでに電解コンデンサも交換してみました(Recap)。

2025年5月31日土曜日

Repair Astec Power Supply for Apple IIe

Repair Astec Power Supply for Apple IIe
電源が入らなくなった Apple IIe を入手した。手持ちの IIe 用電源を接続してみると IIe は無事に起動した。 電源の故障に関してネットから情報を探してみると、そこそこの情報があった。
Apple IIe PSU : Apple II Astec Power Supply AA11040B
(1) AC 入力側の 0.1uF RIFA を交換する。 --->効果無し。電源出力はいずれの端子も 0V.
(2) 電解コンデンサーを新品の製品に交換する。--->効果あり。
ただし、電圧の出力端子の 12V には 1.5V, 5V には 1V しか出ていない。 それに電源基盤のどこからか知らないけれど「チッチッチッ」と音が断続的に響く。 この件に関しては C7 の交換が効果があったのだと思ってる。 ただ、このままでは電源として使えない。
●電解コンデンサーを新品に取り換えた
よく調べると L5 の頭部が一部焼け焦げていたので、てっきりこれが故障の原因かと思ったが、違った。
(3) D4,D5,D11 の交換。--->効果無し。
(4) D6 の交換。--->効果あり。
出力電圧は +12, +5, -12, -5V ともに正常となる。 それに「チッチッチッ」という音も消えた。 ただ D6 というパーツ探しに時間がかかった。整流器としての規格は D6:3A,50V なのだが、 適当な製品が見つけられなかったので、3A, 200V の製品 1N5417TR を使った。
●古いD6を取り去る前
●新しいD6を放熱板に差し込む
Apple IIe PSU capacitors
電圧 容量 個数
10V 220μ 3個
10V 1000μ 4個
16V 680μ 1個
16V 330μ 2個
250V 47μ 4個

【参考】 (1)回路図とパーツリスト:https://bitsavers.org/pdf/apple/power_supply/Astec_Power_Supplies_Aug82.pdf