ジャンク品だというAmiga2000を手に入れた。筐体を開けてマザーボードを取り出してみると、案の定、電池の液漏れのため基板・CPUからKickROMにかけて青い飛沫が飛散していた。電源をオンにするとPowerLEDとFloppy DriveのLEDは点灯するものの、VIDEO OUTPUTは所謂"BLACK SCREEN"だった。
(1)電池の液漏れは酢で洗うといいのだそうだ。そこはそれとして、まずCPUとKICK ROM SOCKETのPINがひどく青くなっているので、2個のSOCKETをマザーボードから外して新品に交換した。そうそう、キーボード端子のDIN5PIN CONNECTORも青くなっていたので交換した。
(2)AMIGA2000の回路図を入手した。こういう事は回路図がないことには作業できない。海外製の古いコンピュータの回路図ってネットにおいてあるので助かりますが、日本の古いコンピュータの回路図ってネット上に無いのよね。マザーボード上の68000CPUから伸びる信号線の断線を確認してゆくと、次々と断線が判明した。
(3)断線をジャンパーで補修したので電源ON!。あ、"RED SCREEN"になった。その原因はCPUからKICK ROMに伸びる断線を一か所、補修し忘れていたためでした。これを治して電源ON!
(4)VIDEO OUTPUTは"WHITE SCREEN"になった。これは困りました。白は点検箇所がたくさんあるんですよ。数日間、考えていましたが、良くわからない。気分転換のつもりで電解コンデンサを新品に交換してみました。電源ON!
(5)VIDEO OUTPUTは"YELLOW SCREEN"になった。うーん。電池の液漏れで68000CPUが壊れたと思いました。そこで間に合わせに、以前、AMIGA500で設定していた68000 EMULATORのPISTORMを使ってみました。PISTORMを68000と交換して、電源ON!
(6)VIDEO OUTPUTは"GREEN SCREEN"になった。ここまで来るとdiagROMを使えばいいだろうと思ったのですが、これを注文すると1か月近く待たなくちゃならん。仕方なく主としてメモリー回路部分とにらめっこを続けたのだけど、断線は発見できなかった。ひょっとするとメモりーチップの故障かもしれん。メモリーチップはソケット使ってないからマザーボードから取り外すのが大変だ。数日間悩みながらぼんやりとマザーボードを眺めていたら、変なことに気が付きました。68KCPUの64PINの中で2箇所だけ半田がついてない。幾度か目を凝らして見直しましたが、間違い無い。高齢になると目がよくみえなくなるんですよね。これを補修して電源ON!
(7)VIDEO OUTPUTは"KICKSTART"になった。
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