昨年後半から今年にかけて九十センチメートル水槽に水草と枯れ木を入れ、温熱器で摂氏十六度程度に調節した環境でブツエビとシラサエビの飼育をしてみました。
●ブツエビ五十グラムを釣り具屋さんで買って来ました。これを水槽に入れると、ブツエビは体が小さいせいかあまり目立ちません。餌としては熱帯魚グッピー用の細かなものを毎日では無く、ときどき与えていました。しかし、一週間たち二週間経過するうちに一定数のエビが死んでしまいます。三ヶ月経過する頃にはエビは全滅しました。
●シラサエビ五十グラムを同じく買って来ました。シラサエビは体が大きいので人目を引きます。まあ、見栄えがよろしい。餌としてブツエビと同じ物を与えたり、冷凍赤虫を与えたりしていました。でも、どうもそれらの餌は好みじゃないようです。何故かというと、水槽内に入れている水草が驚く程食い荒らされてしまったからです。シラサエビには餌として水草以外の物はあまり必要じゃないようです。それでも、三ヶ月もするとエビの数が激減しました。どういった環境要素が不都合なのかわかりませんが。ただ、言える事が一点だけあります。シラサエビが五匹にまで減ってから、数の減少が止まっています。多分シラサエビを飼うには大量の水草と少しのエビの数が一番肝心なのだという印象でした。
【5月22日追加】
シラサエビのいる水槽に新しく水草を補給してみました。どうやらシラサエビの好きな水草の種類があるようですが、水草が増えるとエビは喜ぶようです。シラサエビに食べられたり日照不足で背丈が低くなった水草は交換した方がいいです。
でも、そのような水草を別の容器に入れて、太陽光を照射してやれば元気を取り戻します。この方法には一つ注意点があります。それは夏場にこれをすると、小さな容器に入れた水が湯になってしまい、せっかくの水草が煮上がってしまうことです。その点に注意すれば水草のリサイクルができます。
以上から、
(1) シラサエビの個体数はなるべく少ない方が良い。
(2) 水草をかなり多めに入れてやる方が良い。
(3) アオコの予防にプレコを入れてやると効果があるが熱帯魚と同居は避ける。
(4) 植物の飼育に水面は低い方が良い。水の深さは水草の高さ程度とする。
【8月30日追加】
シラサエビです。飼育を開始してから二ヶ月ほどで、三匹までその数を減らしましたが、その後はずっと一定で、脱皮を何回か繰り返した後の現在、水槽の中を我が物顔で走り回っています。たった三匹ですが、その食欲は旺盛で赤虫をやってもすぐに食べてしまいます。
【11月5日追加】
シラサエビはその後やはり三匹のままです。ずいぶんと体が大きくなってしまいました(デブと言うべきか)。最近は一時ほど水草を食べなくなりました。思うに、たった三匹で、あれだけ水草がボロボロになるまで食べ尽くすのですから、十匹ほど飼っていたら、どんな奇麗な水草ディスプレイをしていたとしても、悲惨な光景に変わるんでしょうねぇ。水草を楽しみたい人には、シラサエビは向いていないと思います。
【12月19日追加】
その後、シラサエビはこのようになりました。
おいしかった。
というのは冗談です。近所のスーパーで食料用に売られていたシラサエビです。当家の三匹のエビも大きさがほぼこの食料用エビと同じ大きさになりました。
【2012年5月19日追加】
とうとうシラサエビが二匹になってしまいました。昨日までは元気に動き廻っていたのですけれどねぇ。
【2012年5月29日追加】
さらにシラサエビが一匹になってしまいました。調べてみると、このエビの寿命は一年程度ですねぇ。
【2012年7月4日追加】
最後に残っていたシラサエビ一匹が死んでいました。いままで体色が透明な灰色だったものが、少し黒みを帯びてきて間もなくの事でした。
2011年4月28日木曜日
2011年4月25日月曜日
コンピュータで視聴したデジタルテレビ番組をBlu-rayに焼く
視聴すると申しましても、Mac OSXでデジタルテレビ番組を視聴するには、カメレオンUSB FX2のように、ちょっと凝った装置を必要としますし、そのサポートソフトウェアもリアルタイム視聴は未だに不可能で、録画機能だけのようです。
だから、そういう方面の話では無く、今回はWindowsマシンにPT2というデジタルテレビ録画機能を持ったハードウェアを使った話です。PT2とは言わずと知れたアースソフトのPT2です。これって、ソフトウェアの設定が面倒なのですね。だって、使っているWindowsマシンがWindows7(64ビット版)なものですから。メーカーの方のアースソフトの方でもPT2の対応OSからWindows7を除外していますね。
まあ、それでも、インターネット上にあるお助けサイトを参考にして、一時間程でTVtestが動作するようになりました。でも、その後の自動録画ソフトのTVRockの設定には手こずりました。何が問題になったかというと、同時に二番組同時録画ができなかったんです。最終的に二週間後BonDriverを更新してTVRockの設定をやり直した結果、やっとまともに録画できるようになりました。
さて、こうやってコンピュータのhard drive上に録画ファイルが出来上がります。そのファイル形式は動画がm2v形式で、音声がaac形式を合成したTS形式になっています。さて、このTS形式の動画ファイルなんですが、Windows上ではごく当たり前の動画形式になってきたようですが、Mac OSXではOSの方が「何?それ?分からんなあ?」とでも言うかのように無視されます。QuickTimeではサポート外だと言われますのでねぇ。まっ、要するにOSXではTSファイルを扱う為のドライバー(kext)が存在しないんですよ。これはアップル社の方針なので仕方がありません。
もちろん少数ながらサードパティ製の製品があります。視聴ソフトとして唯一と言っていいのはVLC(free)だけです。ただ、暗号化されたTSファイルは再生できないんだとか、でも今回の話は暗号化されていないファイルの話なので問題ありません。なにもBlu-ray Discの暗号化を解除したいという話ではないのです。あと、動画変換ではXilisoftの動画変換ソフト(有料)がTSファイルのmpeg4への変換に利用できます。ただ、m2v(mpeg2)形式の動画をH.264(mpeg4)形式へ変換するにはフルハイビジョン画質となると CPUがCore i7 でも大変な時間を要します。Core i7 2.66GHz の一時間番組の動画変換に七時間ばかりかかります(あまりに長いので適当)。
ではMacでは一旦mpeg4形式にすると扱い易くなるのかというと、まあ、そうなんでしょう。QuickTimeでも再生できますしね。それにTS形式のファイルと比較してファイルの大きさが格段に小さくなります。それで、録画した動画をTS形式からmpeg4形式に何日もかかるような時間をかけてどんどん変換して行きました。でも1TByteのhard driveを使っていても、やがて動画ファイルでいっぱいになってしまいます。そうなると、blu-rayに焼き付ける事を考えるようになります。
Mac対応のblu-ray光ドライブはIO-Dataから発売されています。USB接続の外部ドライブタイプでしたが、初代の製品を購入しました。その添付ソフトはWindows Xp用で、今回Windows 7にインストールしようとすると、未対応だとしてインストールできませんでした。その話はとりあえず置いて、この光ドライブに対してToast9+BDオーサリング対応のプラグインソフトを使ってみたのは、もう二年近く昔だったでしょうか。喜んでmpeg4動画を焼き付けようとしたのですが、いきなり動画ファイルの再エンコードを始めました。それも一時間番組の変換に十二時間以上かかったような気がします(当時は PowerMac G5で作業していた)。これでは焼き付け以前の問題で挫折せざるをえませんでした。いろいろファイルを変えてやっている内に、DVDのファイルフォーマットである、動画m2v+音声ac3という組み合わせで、かつ、画像の解像度が720×480ならば再エンコードしない事を発見しました。しかし、この解像度を超えるようなハイビジョン画像では、動画m2v+音声ac3という組み合わせでも再エンコードにかけられていたのです。
で、今回はCore i7+Toast10+BDオーサリング対応のプラグインソフトなので、相当速くなっているのではと期待して作業しました。というのは最後の話で、以下はWindows上の話です。
Windows 上でMurdoc Cutterを使って動画ファイルからコマーシャル部分の消し去ります。余談ながら、録画装置でコマーシャル部分を録画しない機能のある製品があったらしいのだが、訳のわからない横車を押す連中の手にかかってその製品は葬られてしまったようだ。ときどき凄いと思うコマーシャルがあるけれど、そういったのは見たいコマーシャルになるけれど、大半は屑ですからねぇ。まあ、民放じゃまともなドラマひとつ作れなくなったようだ(これにも例外はあるが、昔のように「これを見ろ!」という鬼気迫る作品は皆無)から無理もありません。あまつさえ、規制緩和の流れに逆行するかのように、質の悪い番組まで暗号化してしまうし。その上でBonTSDemuxを使って映像と音声を分離。tsMuxeR GUIを使って再びTSファイルに戻す。面倒なようだけど、これやっていないと、音が消えた動画だけの映像になっている事がある。
Blu-rayへ焼き付けるために、そのままtsMuxeR GUIからImgBurnへと行ってもいいのだが、Blu-rayのメニューを作れないようなので、メニューが作れるというMultiAVCHD4.1を使ってみた。最初はエラーが出ていたので、エラー潰しをしてから使ってみると、これがあっさりとBlu-rayが焼けてしまった。それも短時間で。二時間番組だと、オーサリングに10分程、ISOイメージファイルに書き出すのに半時間程、ISOイメージファイルをBlu-ray光メディア(BD-RE)に焼き付けるのに二時間程だった。話はこれで終わりにしてもいいのだけれど、実はメニューが日本語にならず、文字化けしてしまった。MultiAVCHD4.1はメニューに日本語が使えないのだそう。
それで、以後の操作をMac OSX上のToast10+BDオーサリング対応のプラグインソフトでできないかと試してみました。MultiAVCHD4.1を使って作成したBDMVフォルダの中の映像ファイルは動画m2v+音声ac3という組み合わせになっています。ただ、デフォールト状態では4Gbyte以上のファイルは分割されるような設定になっていますので、分割させないようにそれを解除しておきます(Toastでは一作品一ファイルなので)。出来上がったファイルは数字で素っ気ないファイル名になっていますので、それをよくわかる名称に変更してもいいです。これをMac上へ転送してToastを使ってみると、ハイビジョンの解像度なんだけれど、再エンコードされません。これはToast9とToast10の一番大きな違いじゃないでしょうか。おかげで、短時間で立派な日本語メニューつきのBlu-rayが焼けました。
【追記】8GByte(この値は適当です)を超える動画ファイルから音声が途中で消える現象はTOASTに原因があるのでは無くて、MultiAVCDH4.1のバグですね。
MultiAVCDH4.1のバグは他にもあるようで、例えばBS11の動画ファイルは長さが短くても、一旦MultiAVCDH4.1を経由させると音声がすべてどこかへ飛んで行ってしまいます。
それにつけてもMac用のBlu-ray視聴ソフトが無いのにも困ったものだ。
だから、そういう方面の話では無く、今回はWindowsマシンにPT2というデジタルテレビ録画機能を持ったハードウェアを使った話です。PT2とは言わずと知れたアースソフトのPT2です。これって、ソフトウェアの設定が面倒なのですね。だって、使っているWindowsマシンがWindows7(64ビット版)なものですから。メーカーの方のアースソフトの方でもPT2の対応OSからWindows7を除外していますね。
まあ、それでも、インターネット上にあるお助けサイトを参考にして、一時間程でTVtestが動作するようになりました。でも、その後の自動録画ソフトのTVRockの設定には手こずりました。何が問題になったかというと、同時に二番組同時録画ができなかったんです。最終的に二週間後BonDriverを更新してTVRockの設定をやり直した結果、やっとまともに録画できるようになりました。
さて、こうやってコンピュータのhard drive上に録画ファイルが出来上がります。そのファイル形式は動画がm2v形式で、音声がaac形式を合成したTS形式になっています。さて、このTS形式の動画ファイルなんですが、Windows上ではごく当たり前の動画形式になってきたようですが、Mac OSXではOSの方が「何?それ?分からんなあ?」とでも言うかのように無視されます。QuickTimeではサポート外だと言われますのでねぇ。まっ、要するにOSXではTSファイルを扱う為のドライバー(kext)が存在しないんですよ。これはアップル社の方針なので仕方がありません。
もちろん少数ながらサードパティ製の製品があります。視聴ソフトとして唯一と言っていいのはVLC(free)だけです。ただ、暗号化されたTSファイルは再生できないんだとか、でも今回の話は暗号化されていないファイルの話なので問題ありません。なにもBlu-ray Discの暗号化を解除したいという話ではないのです。あと、動画変換ではXilisoftの動画変換ソフト(有料)がTSファイルのmpeg4への変換に利用できます。ただ、m2v(mpeg2)形式の動画をH.264(mpeg4)形式へ変換するにはフルハイビジョン画質となると CPUがCore i7 でも大変な時間を要します。Core i7 2.66GHz の一時間番組の動画変換に七時間ばかりかかります(あまりに長いので適当)。
ではMacでは一旦mpeg4形式にすると扱い易くなるのかというと、まあ、そうなんでしょう。QuickTimeでも再生できますしね。それにTS形式のファイルと比較してファイルの大きさが格段に小さくなります。それで、録画した動画をTS形式からmpeg4形式に何日もかかるような時間をかけてどんどん変換して行きました。でも1TByteのhard driveを使っていても、やがて動画ファイルでいっぱいになってしまいます。そうなると、blu-rayに焼き付ける事を考えるようになります。
Mac対応のblu-ray光ドライブはIO-Dataから発売されています。USB接続の外部ドライブタイプでしたが、初代の製品を購入しました。その添付ソフトはWindows Xp用で、今回Windows 7にインストールしようとすると、未対応だとしてインストールできませんでした。その話はとりあえず置いて、この光ドライブに対してToast9+BDオーサリング対応のプラグインソフトを使ってみたのは、もう二年近く昔だったでしょうか。喜んでmpeg4動画を焼き付けようとしたのですが、いきなり動画ファイルの再エンコードを始めました。それも一時間番組の変換に十二時間以上かかったような気がします(当時は PowerMac G5で作業していた)。これでは焼き付け以前の問題で挫折せざるをえませんでした。いろいろファイルを変えてやっている内に、DVDのファイルフォーマットである、動画m2v+音声ac3という組み合わせで、かつ、画像の解像度が720×480ならば再エンコードしない事を発見しました。しかし、この解像度を超えるようなハイビジョン画像では、動画m2v+音声ac3という組み合わせでも再エンコードにかけられていたのです。
で、今回はCore i7+Toast10+BDオーサリング対応のプラグインソフトなので、相当速くなっているのではと期待して作業しました。というのは最後の話で、以下はWindows上の話です。
Windows 上でMurdoc Cutterを使って動画ファイルからコマーシャル部分の消し去ります。余談ながら、録画装置でコマーシャル部分を録画しない機能のある製品があったらしいのだが、訳のわからない横車を押す連中の手にかかってその製品は葬られてしまったようだ。ときどき凄いと思うコマーシャルがあるけれど、そういったのは見たいコマーシャルになるけれど、大半は屑ですからねぇ。まあ、民放じゃまともなドラマひとつ作れなくなったようだ(これにも例外はあるが、昔のように「これを見ろ!」という鬼気迫る作品は皆無)から無理もありません。あまつさえ、規制緩和の流れに逆行するかのように、質の悪い番組まで暗号化してしまうし。その上でBonTSDemuxを使って映像と音声を分離。tsMuxeR GUIを使って再びTSファイルに戻す。面倒なようだけど、これやっていないと、音が消えた動画だけの映像になっている事がある。
Blu-rayへ焼き付けるために、そのままtsMuxeR GUIからImgBurnへと行ってもいいのだが、Blu-rayのメニューを作れないようなので、メニューが作れるというMultiAVCHD4.1を使ってみた。最初はエラーが出ていたので、エラー潰しをしてから使ってみると、これがあっさりとBlu-rayが焼けてしまった。それも短時間で。二時間番組だと、オーサリングに10分程、ISOイメージファイルに書き出すのに半時間程、ISOイメージファイルをBlu-ray光メディア(BD-RE)に焼き付けるのに二時間程だった。話はこれで終わりにしてもいいのだけれど、実はメニューが日本語にならず、文字化けしてしまった。MultiAVCHD4.1はメニューに日本語が使えないのだそう。
それで、以後の操作をMac OSX上のToast10+BDオーサリング対応のプラグインソフトでできないかと試してみました。MultiAVCHD4.1を使って作成したBDMVフォルダの中の映像ファイルは動画m2v+音声ac3という組み合わせになっています。ただ、デフォールト状態では4Gbyte以上のファイルは分割されるような設定になっていますので、分割させないようにそれを解除しておきます(Toastでは一作品一ファイルなので)。出来上がったファイルは数字で素っ気ないファイル名になっていますので、それをよくわかる名称に変更してもいいです。これをMac上へ転送してToastを使ってみると、ハイビジョンの解像度なんだけれど、再エンコードされません。これはToast9とToast10の一番大きな違いじゃないでしょうか。おかげで、短時間で立派な日本語メニューつきのBlu-rayが焼けました。
【追記】8GByte(この値は適当です)を超える動画ファイルから音声が途中で消える現象はTOASTに原因があるのでは無くて、MultiAVCDH4.1のバグですね。
MultiAVCDH4.1のバグは他にもあるようで、例えばBS11の動画ファイルは長さが短くても、一旦MultiAVCDH4.1を経由させると音声がすべてどこかへ飛んで行ってしまいます。
それにつけてもMac用のBlu-ray視聴ソフトが無いのにも困ったものだ。
2011年4月12日火曜日
iphoneのバッテリー交換
ほとんど三年近く使ってきた iphone 3G のバッテリーが消耗したようで充電してもすぐに充電が必要になりました。そこでバッテリーの交換をしてみました。バッテリーはネット上を調べればすぐに見つかりました。その値段¥1500円也。
参考URL
d.hatena.ne.jp/takashyx/20090719/p1
iphone ドック側の二本のネジを外した上で、液晶面を吸盤で吸い付けて開いてゆくわけです。しかし、いきなり勘違いをしていた。開くのは液晶面だけなのに、その周囲の金属枠も一緒に開くのだとばかり勘違いして、ドック側のプラスチックの一部を欠損してしまった。そうして、やっとのことで勘違いに気がついた次第。分解は、それ以後、順調に進みました。バッテリーは長辺の二辺に沿って接着されています。それは交換用のバッテリーを眺めてみれば分かりますから、その上でバッテリーを剥がしてゆくとうまくゆきます。そうしてバッテリーの交換完了
さて、分解したパーツを組み上げてみると、、、、液晶がうまく閉まらない。何かがひっかかっている。この状態で無謀にも iphone の電源をオンにしてみた。案の定、何の反応も梨のつぶて。iphone の外側を眺めていると、カメラの位置がズレている。再度分解。カメラから延びているソケットに基盤がうまく嵌っていないようだったので、基盤で押さえつけるようにして何とか液晶を本体に嵌め込む事ができた。
電源をオン。今度は無事に iphone が起動できた。電話も無事にかける事ができた。日付は2000年1月1日に、時刻は出鱈目になっていたため、これを訂正。日付と時刻合わせは「設定」->「一般」->「日付と時刻」で設定する。そしてカメラを起動してみると、カメラが動いていない!
何が駄目なのか確認のため、再々度分解。うーん。どこが悪いのか分からないまま、再度組み上げ。やっぱりカメラだけ動かない。二ー三時間考えていたら、やっと思い当たるフシに行き着いた。カメラから延びているソケットと基盤がうまく嵌っていないのだろうと。つまり、基盤を iphone に納める前に基盤の裏側から問題のソケットを嵌めてやらないと駄目なのだと。
再々再々度分解、組み上げ。ここまでくると手際が良くなる。分解から組み上げまで、五分間も必要としなくなった。こうしてやっとカメラが動作するようになりました。
iphone のバッテリー交換は分解は簡単だけれど、組み上げの方は難しかった。
最後に破損したドック側のプラスチック片をアロンアルファで接着して作業終了。
それにしても、iphoneを最初に組み上げ途中に電源スイッチをオンにして何の反応も示さなかった時には冷や汗が出ました。
【2011/12/14追加】
肝心の交換用リチウム電池パックをオークションで入手したのですけれど、どうやらこれが最低の品物だったようです。どの程度、いたんだ電池パックなのか事前に調べる方策が無いので仕方がなかったんですけれど、電池交換後も、電池の消耗を示す挙動は変わり無く、否、もっとひどくなってしまいました。以前ならば充電後、iphone3Gをまったく使わない状態で1週間程度は充電の必要が無かったのですけれど、同じことを電池交換後にすると3日もすると電池切れでiphone3Gは自動的にシャットダウンしてしまいます。
参考URL
d.hatena.ne.jp/takashyx/20090719/p1
iphone ドック側の二本のネジを外した上で、液晶面を吸盤で吸い付けて開いてゆくわけです。しかし、いきなり勘違いをしていた。開くのは液晶面だけなのに、その周囲の金属枠も一緒に開くのだとばかり勘違いして、ドック側のプラスチックの一部を欠損してしまった。そうして、やっとのことで勘違いに気がついた次第。分解は、それ以後、順調に進みました。バッテリーは長辺の二辺に沿って接着されています。それは交換用のバッテリーを眺めてみれば分かりますから、その上でバッテリーを剥がしてゆくとうまくゆきます。そうしてバッテリーの交換完了
さて、分解したパーツを組み上げてみると、、、、液晶がうまく閉まらない。何かがひっかかっている。この状態で無謀にも iphone の電源をオンにしてみた。案の定、何の反応も梨のつぶて。iphone の外側を眺めていると、カメラの位置がズレている。再度分解。カメラから延びているソケットに基盤がうまく嵌っていないようだったので、基盤で押さえつけるようにして何とか液晶を本体に嵌め込む事ができた。
電源をオン。今度は無事に iphone が起動できた。電話も無事にかける事ができた。日付は2000年1月1日に、時刻は出鱈目になっていたため、これを訂正。日付と時刻合わせは「設定」->「一般」->「日付と時刻」で設定する。そしてカメラを起動してみると、カメラが動いていない!
何が駄目なのか確認のため、再々度分解。うーん。どこが悪いのか分からないまま、再度組み上げ。やっぱりカメラだけ動かない。二ー三時間考えていたら、やっと思い当たるフシに行き着いた。カメラから延びているソケットと基盤がうまく嵌っていないのだろうと。つまり、基盤を iphone に納める前に基盤の裏側から問題のソケットを嵌めてやらないと駄目なのだと。
再々再々度分解、組み上げ。ここまでくると手際が良くなる。分解から組み上げまで、五分間も必要としなくなった。こうしてやっとカメラが動作するようになりました。
iphone のバッテリー交換は分解は簡単だけれど、組み上げの方は難しかった。
最後に破損したドック側のプラスチック片をアロンアルファで接着して作業終了。
それにしても、iphoneを最初に組み上げ途中に電源スイッチをオンにして何の反応も示さなかった時には冷や汗が出ました。
【2011/12/14追加】
肝心の交換用リチウム電池パックをオークションで入手したのですけれど、どうやらこれが最低の品物だったようです。どの程度、いたんだ電池パックなのか事前に調べる方策が無いので仕方がなかったんですけれど、電池交換後も、電池の消耗を示す挙動は変わり無く、否、もっとひどくなってしまいました。以前ならば充電後、iphone3Gをまったく使わない状態で1週間程度は充電の必要が無かったのですけれど、同じことを電池交換後にすると3日もすると電池切れでiphone3Gは自動的にシャットダウンしてしまいます。
2011年1月29日土曜日
冬の記憶
昭和36年か37年だったと思うが、その年の冬はとりわけ寒さが厳しかった。
当時の小学校は冬の暖房は石油では無く石炭ストーブだった。
石炭ストーブは石油ストーブと比べて暖めるには手間がかかる。そのために学校では石炭当番なるものを決めていた。石炭当番は授業開始1時間前には教室に到着して、石炭バケツを持って校庭の一角に設けられた石炭置き場まで行き燃料を教室まで運ぶのだ。運んだだけでは駄目で、紙を薪と石炭に順番に点火してストーブを暖めておかなければならなかった。
それはとても寒い朝だった。前日から降り積もった雪は夜になっても融けず、翌朝には氷のように固くなって道路に30センチ程の高さになっていた。校舎の屋根からぶら下がったツララの長さは30センチは越えていたし、学校の側を流れる川には厚さ20センチになろうかという氷が張っていた。
石炭当番になった僕は相方の到着を教室で待っていた。石炭バケツに石炭を入れると、その重さは結構なものになるので、子供一人の力で運ぶには少々不安があったのだろう、石炭運びは二人でやる、という決まりになっていた。でも、その朝、相方はなかなかやって来なかった。仕方無く僕は一人で石炭バケツを持って廊下を歩き始めた。廊下を通って下駄箱の所で長靴を履こうとしていた時、側で女の子の声が聞こえた。
「一人で石炭を運ぶの、大変でしょ。」彼女はニッコリと微笑みながら僕の顔を見ていた。でも僕はどこで会ったのか思い出せなかった。
「きみは? えーと?」何故か僕はしどろもどろだった。
「隣のクラスの美津子っていうのよ。今朝は、お母さんが摘んでくれた花を持って来たのよ。」彼女はそう云うと再びニッコリとした。見ると彼女は手に花瓶を持っていた。
「でも、今朝は水道の水は凍ってしまってるから出ないぞ。水なら防火用水の水がバケツに汲み置きしてあるから、それを使ったら。」僕はそう言って、廊下の端っこにあるバケツを指差した。
「そうね、そうするわ。でもその前にいっしょに石炭を取りに行きましょうか?」彼女はそう云うと、僕の前を石炭置き場の方に向かってスタスタと歩き始めた。
降り積もった雪の校庭を横切って自転車置き場の端までたどり着いた僕たちは、黙々と石炭をバケツに放り込んだ。バケツは横に細長く、一方の端が船の前方のようにせり出した形をしていた。それは一度に多くの石炭を運べるようにするためと、バケツからストーブに石炭を投入し易くするための工夫だったのだろう。戻り道、僕の手にかかる重みはズッシリとしていたけれど、心は不思議と軽かった。彼女と別れて、教室に戻ると僕はさっそく新聞紙に火をつけた。そうしてストーブがかなり暖まった頃に僕の後ろで彼女の気配がした。お礼を云おうとして僕は振り向いたけれども、そこに彼女の姿は無かった。隣の教室に行くと机の上に花がいっぱいに生けられた花瓶がポツンと置かれていた。
それから1週間程した放課後、僕は掃除後のゴミを集めて、校庭の端にある焼き場まで運んでいた。冬の日は短く、太陽は午後の雲に隠され、かすかに夕暮れの気配が漂い始めていた。コンクリート製の焼却炉には、ゴミの投入口があり、そこは取手の付いた重い鉄板で覆われていた。僕が取手をつかむと焼却炉の向こう側からクスクスという笑い声が聞こえてきた。顔をそちらの方に向けると彼女がいた。
「今日も一人のようね。」そう云いながら彼女はコンクリートの陰から出て来た。
しばらくポカンと彼女の方を見ていた僕は「ゴミ捨ては一人でするもんだからね。この前とは違うよ。」と言った。
「でも、なんだか、寂しそうだったわね。私の気のせいだったのかしら。でも、案外元気そうで安心したわ。」
「そんな風に見えるかな?」実は、その前日にちょっとした事件があった。
僕たちは通学にバスを利用していた。下校時になると学校から集団でバス停留所まで歩いてゆくのだ。バスを待つ間、何気なく側の公園の方へ足を向けると、下級生が二人、茂みの陰で何か言い合っていた。二人とは話をした事もなかったけれど、しばらく話を聞いていると状況がわかってきた。持っていた漫画本を、もう一人の生徒が無理矢理取り上げていたのだ。取り上げられた生徒は、返してくれよう、と何度も言った。でも、取り上げた方は、笑って取り合うつもりはなさそうだった。どこかで見たような風景のような気がした。そのせいかどうかは知らないが、僕は二人の方へ出てゆき、本を取り上げた生徒に、本を返してやれよ、と言った。その子は僕の顔をしばらくの間、じっと見つめた後、しぶしぶと本を持ち主に返した。そして捨て台詞を残して、どこかに行った。
「俺にゃ、強い、にーちゃんがおるんやど。おめーの事を言いつけてやるからな。待っとれよ。」
僕は一瞬、しまった、と思った。でもよく考えてみると、どうせ嘘に決まっているだろうし、それに、そんなに都合よく、兄がバス停留所にいるわけがないと思った。だから、捨て台詞の主の嘘をあざ笑ってやろうと考えたのだ。ふと後ろを振り向くと、本を返してもらった子はとっくにどこかに消えていた。
やがて樹の茂みの向こうから僕よりも遥かに大人に近い子供が出て来た。そして、その後ろには見覚えのある姿も。「こいつや、にーちゃん、こいつが俺の事をいじめたんや。」
辛うじて僕は反論した。「そんな事あるもんか。そいつが同級生から本を取り上げていたから、やめろ、って注意しただけだよ。」
「そんな事あるもんか。にーちゃんはお前の嘘なんか信用するもんか。」
小学生の身長の伸びは速い。学年が三つも違えば、上級生は雲をつくような身長の大人に感じられる。
「ほんまに、いじめたんか?」だから巨人が物を言った時にはもう喋る気力は萎えていた。僕は何も言わず、立ち尽くすしかなかった。
気がついた時、僕は凍てついた地面の上に転がっていた。どこか遠くで「ざまーみろ。」という声が響いていた。そして、あまりにも怖い目に合うと小便を漏らすのが作り話でない事を知った。
僕がぼーとしてる間に彼女は僕の側に来ていた。僕はちょっと面食らったので、急いで「昨日、僕とバス停留所で会ったかな?」と聞いてみた。
「いいえ、会わなかったと思うわよ。でも昨日何かあったようだわね。」
「そんな事はないよ。」僕はどもりがちに彼女の言葉を否定した。「そんな事よりも、この前は急にいなくなって、どうしたんだい。」とにかく話題を変えたかった。
すると彼女は「私ね、川が苦手なの。」そう言ってそばの川を指差した。
「えっ? 今は冬だろ。誰だって川は苦手なんじゃないかなあ。」
「そうね。そうだったわね。」そう言うと彼女は押し黙ったまま、僕の後ろの方に歩いた。
だから僕は持って来たゴミを焼却炉の中に投げ込む作業に戻った。そうしているうちに彼女から何か返事があるだろうと思ったからだ。でも、いつまでたっても返事はもらえそうになかった。だから、僕は後ろを振り向いた。でも、周囲のどこにも彼女はいなかった。
当時の小学校は冬の暖房は石油では無く石炭ストーブだった。
石炭ストーブは石油ストーブと比べて暖めるには手間がかかる。そのために学校では石炭当番なるものを決めていた。石炭当番は授業開始1時間前には教室に到着して、石炭バケツを持って校庭の一角に設けられた石炭置き場まで行き燃料を教室まで運ぶのだ。運んだだけでは駄目で、紙を薪と石炭に順番に点火してストーブを暖めておかなければならなかった。
それはとても寒い朝だった。前日から降り積もった雪は夜になっても融けず、翌朝には氷のように固くなって道路に30センチ程の高さになっていた。校舎の屋根からぶら下がったツララの長さは30センチは越えていたし、学校の側を流れる川には厚さ20センチになろうかという氷が張っていた。
石炭当番になった僕は相方の到着を教室で待っていた。石炭バケツに石炭を入れると、その重さは結構なものになるので、子供一人の力で運ぶには少々不安があったのだろう、石炭運びは二人でやる、という決まりになっていた。でも、その朝、相方はなかなかやって来なかった。仕方無く僕は一人で石炭バケツを持って廊下を歩き始めた。廊下を通って下駄箱の所で長靴を履こうとしていた時、側で女の子の声が聞こえた。
「一人で石炭を運ぶの、大変でしょ。」彼女はニッコリと微笑みながら僕の顔を見ていた。でも僕はどこで会ったのか思い出せなかった。
「きみは? えーと?」何故か僕はしどろもどろだった。
「隣のクラスの美津子っていうのよ。今朝は、お母さんが摘んでくれた花を持って来たのよ。」彼女はそう云うと再びニッコリとした。見ると彼女は手に花瓶を持っていた。
「でも、今朝は水道の水は凍ってしまってるから出ないぞ。水なら防火用水の水がバケツに汲み置きしてあるから、それを使ったら。」僕はそう言って、廊下の端っこにあるバケツを指差した。
「そうね、そうするわ。でもその前にいっしょに石炭を取りに行きましょうか?」彼女はそう云うと、僕の前を石炭置き場の方に向かってスタスタと歩き始めた。
降り積もった雪の校庭を横切って自転車置き場の端までたどり着いた僕たちは、黙々と石炭をバケツに放り込んだ。バケツは横に細長く、一方の端が船の前方のようにせり出した形をしていた。それは一度に多くの石炭を運べるようにするためと、バケツからストーブに石炭を投入し易くするための工夫だったのだろう。戻り道、僕の手にかかる重みはズッシリとしていたけれど、心は不思議と軽かった。彼女と別れて、教室に戻ると僕はさっそく新聞紙に火をつけた。そうしてストーブがかなり暖まった頃に僕の後ろで彼女の気配がした。お礼を云おうとして僕は振り向いたけれども、そこに彼女の姿は無かった。隣の教室に行くと机の上に花がいっぱいに生けられた花瓶がポツンと置かれていた。
それから1週間程した放課後、僕は掃除後のゴミを集めて、校庭の端にある焼き場まで運んでいた。冬の日は短く、太陽は午後の雲に隠され、かすかに夕暮れの気配が漂い始めていた。コンクリート製の焼却炉には、ゴミの投入口があり、そこは取手の付いた重い鉄板で覆われていた。僕が取手をつかむと焼却炉の向こう側からクスクスという笑い声が聞こえてきた。顔をそちらの方に向けると彼女がいた。
「今日も一人のようね。」そう云いながら彼女はコンクリートの陰から出て来た。
しばらくポカンと彼女の方を見ていた僕は「ゴミ捨ては一人でするもんだからね。この前とは違うよ。」と言った。
「でも、なんだか、寂しそうだったわね。私の気のせいだったのかしら。でも、案外元気そうで安心したわ。」
「そんな風に見えるかな?」実は、その前日にちょっとした事件があった。
僕たちは通学にバスを利用していた。下校時になると学校から集団でバス停留所まで歩いてゆくのだ。バスを待つ間、何気なく側の公園の方へ足を向けると、下級生が二人、茂みの陰で何か言い合っていた。二人とは話をした事もなかったけれど、しばらく話を聞いていると状況がわかってきた。持っていた漫画本を、もう一人の生徒が無理矢理取り上げていたのだ。取り上げられた生徒は、返してくれよう、と何度も言った。でも、取り上げた方は、笑って取り合うつもりはなさそうだった。どこかで見たような風景のような気がした。そのせいかどうかは知らないが、僕は二人の方へ出てゆき、本を取り上げた生徒に、本を返してやれよ、と言った。その子は僕の顔をしばらくの間、じっと見つめた後、しぶしぶと本を持ち主に返した。そして捨て台詞を残して、どこかに行った。
「俺にゃ、強い、にーちゃんがおるんやど。おめーの事を言いつけてやるからな。待っとれよ。」
僕は一瞬、しまった、と思った。でもよく考えてみると、どうせ嘘に決まっているだろうし、それに、そんなに都合よく、兄がバス停留所にいるわけがないと思った。だから、捨て台詞の主の嘘をあざ笑ってやろうと考えたのだ。ふと後ろを振り向くと、本を返してもらった子はとっくにどこかに消えていた。
やがて樹の茂みの向こうから僕よりも遥かに大人に近い子供が出て来た。そして、その後ろには見覚えのある姿も。「こいつや、にーちゃん、こいつが俺の事をいじめたんや。」
辛うじて僕は反論した。「そんな事あるもんか。そいつが同級生から本を取り上げていたから、やめろ、って注意しただけだよ。」
「そんな事あるもんか。にーちゃんはお前の嘘なんか信用するもんか。」
小学生の身長の伸びは速い。学年が三つも違えば、上級生は雲をつくような身長の大人に感じられる。
「ほんまに、いじめたんか?」だから巨人が物を言った時にはもう喋る気力は萎えていた。僕は何も言わず、立ち尽くすしかなかった。
気がついた時、僕は凍てついた地面の上に転がっていた。どこか遠くで「ざまーみろ。」という声が響いていた。そして、あまりにも怖い目に合うと小便を漏らすのが作り話でない事を知った。
僕がぼーとしてる間に彼女は僕の側に来ていた。僕はちょっと面食らったので、急いで「昨日、僕とバス停留所で会ったかな?」と聞いてみた。
「いいえ、会わなかったと思うわよ。でも昨日何かあったようだわね。」
「そんな事はないよ。」僕はどもりがちに彼女の言葉を否定した。「そんな事よりも、この前は急にいなくなって、どうしたんだい。」とにかく話題を変えたかった。
すると彼女は「私ね、川が苦手なの。」そう言ってそばの川を指差した。
「えっ? 今は冬だろ。誰だって川は苦手なんじゃないかなあ。」
「そうね。そうだったわね。」そう言うと彼女は押し黙ったまま、僕の後ろの方に歩いた。
だから僕は持って来たゴミを焼却炉の中に投げ込む作業に戻った。そうしているうちに彼女から何か返事があるだろうと思ったからだ。でも、いつまでたっても返事はもらえそうになかった。だから、僕は後ろを振り向いた。でも、周囲のどこにも彼女はいなかった。
2011年1月25日火曜日
AirMac on Hacintosh (2) with OSX 10.6.6
前回までは、Efi_xを使った場合、簡単にAirMacが動作する話を書きました。同じ調子でChameleonベースのHacintoshでも簡単にAirMacが動作するだろうと思っていました。でも、そうではありませんでした。
ベースとなったのは Chameleon 2.0-RC4 でした。起動時のログを眺めていると、AirPortAtheros の dependency が駄目なので機能拡張を Load できない、という風なメッセージが表示されました。そのため、Hacintosh の起動後に調べてみると、AirMac cardが装着されていない事になっていました。確認のため kextstat を使って調べてみても Load されていませんでしたし、kextLoad を使って無理矢理 Load しようとしてもできませんでした。AirPortAtherosがあるのは、/System/Library/Extensions/IO80211Family.kext の中です。ここからさらに、IO80211Family.kext/Contents/Plugins/AirPortAtheros.kext となります。どこが駄目なのか、AirPortAtheros.kext/Contents/Info.plist の中の文字列を書き換えてみたり、kext のキャッシュをクリアしてみたり、、、三日間ほど悩んでから、ひょっとすると、AirMac は Chameleon 2.0-RC4 では未対応ぢゃないのか、という疑いでした。
前回書いたサイトから Chameleon 2.0-RC5-r643 という物をダウンロードしてきまして、何も考えずに使ってみました。注意すべきは Chameleon 2.0-RC4 をインストールしているハードドライブを間違いなく指定する事だけでした。プログラムの実行は一分間もかからずに終了しました。再起動してログを見ていると、途中でログが止まってしまいます。カーネルパニックぢゃないです。延々と何か待機しているようなのです。待機する直前のログで AirMac card が認識されていました。やはり直感に間違いはなかった。でも困った。Hacintosh が起動不能に陥ってしまった。
そこで、各所で配布されている機能拡張を利用してみる事にしました。私の使用マザーボード用の機能拡張は
http://www.insanelymac.com/forum/index.php?showtopic=185097
にあります。この中の HackiInstaller script package をダウンロードしてきました。その機能拡張(kext)を使うには
HacintoshHD/Extra/Extensions
以下に xxxx.kext を置きます。しかし、置いただけではいけません。
ターミナルを起動してパーミションとオゥナーを書き換えてやらないといけません。
#sudo su
password の入力
#cd /Volumes/hacintoshHD/Extra/Extensions
#chown -R root:wheel xxxx.kext
#chmod -R 755 xxxx.kext
とします。ここに xxxx.kext は機能拡張ファイル名です。また、当然ながらこれらのファイルを入れるフォルダたる Extensions も同じ属性になっていないといけません。だから必要なカスタム機能拡張をすべて Extensions に入れてから
#cd /Volumes/hacintoshHD/Extra
#chown -R root:wheel Extensions
#chmod -R 755 Extensions
とすれば簡単です。確か SleepEnabler もこのパッケージの repository の中にあったと思います。
ログのエラー内容に従って、まず HDA 関係(サウンド関係)の HDAEnabler.kext,LegacyHDA.kext を入れてみました。するとHDA 関係のエラーは止まりました。次にネットワーク関係のファイル、IONetworkingFamily.kext を追加。ネットワーク関係のエラーは止まりました。でも Waiting for DSMOS というメッセージから先に進んでくれません。
HackInstaller/Kexts_10.6/Misc_Patches/ 以下のファイル
fakesmc.kext
NullCPUPowerManager.kext
を使うようにしてやるとうまく起動に成功しました。
さっそく調べてみると AirMac はきちんと動作していました。
ここまでのカスタム機能拡張の投入で Hacintosh を起動してみるとハードドライブのアイコンが全てリムーバブル・ハードドライブのアイコンになっています。使っていないカスタム機能拡張は SATA 関係(ハードドライブ)の物なので、これを使ってみろという事なのでしょう。
Chameleon-RC4とRC5の一番大きな違いは、RC5ではカスタム機能拡張を使わないと、うまく起動できない事が分かりました。RC4を使っている限り、カスタム機能拡張の必要性は分かりませんでした。今回も面白かった。
ベースとなったのは Chameleon 2.0-RC4 でした。起動時のログを眺めていると、AirPortAtheros の dependency が駄目なので機能拡張を Load できない、という風なメッセージが表示されました。そのため、Hacintosh の起動後に調べてみると、AirMac cardが装着されていない事になっていました。確認のため kextstat を使って調べてみても Load されていませんでしたし、kextLoad を使って無理矢理 Load しようとしてもできませんでした。AirPortAtherosがあるのは、/System/Library/Extensions/IO80211Family.kext の中です。ここからさらに、IO80211Family.kext/Contents/Plugins/AirPortAtheros.kext となります。どこが駄目なのか、AirPortAtheros.kext/Contents/Info.plist の中の文字列を書き換えてみたり、kext のキャッシュをクリアしてみたり、、、三日間ほど悩んでから、ひょっとすると、AirMac は Chameleon 2.0-RC4 では未対応ぢゃないのか、という疑いでした。
前回書いたサイトから Chameleon 2.0-RC5-r643 という物をダウンロードしてきまして、何も考えずに使ってみました。注意すべきは Chameleon 2.0-RC4 をインストールしているハードドライブを間違いなく指定する事だけでした。プログラムの実行は一分間もかからずに終了しました。再起動してログを見ていると、途中でログが止まってしまいます。カーネルパニックぢゃないです。延々と何か待機しているようなのです。待機する直前のログで AirMac card が認識されていました。やはり直感に間違いはなかった。でも困った。Hacintosh が起動不能に陥ってしまった。
そこで、各所で配布されている機能拡張を利用してみる事にしました。私の使用マザーボード用の機能拡張は
http://www.insanelymac.com/forum/index.php?showtopic=185097
にあります。この中の HackiInstaller script package をダウンロードしてきました。その機能拡張(kext)を使うには
HacintoshHD/Extra/Extensions
以下に xxxx.kext を置きます。しかし、置いただけではいけません。
ターミナルを起動してパーミションとオゥナーを書き換えてやらないといけません。
#sudo su
password の入力
#cd /Volumes/hacintoshHD/Extra/Extensions
#chown -R root:wheel xxxx.kext
#chmod -R 755 xxxx.kext
とします。ここに xxxx.kext は機能拡張ファイル名です。また、当然ながらこれらのファイルを入れるフォルダたる Extensions も同じ属性になっていないといけません。だから必要なカスタム機能拡張をすべて Extensions に入れてから
#cd /Volumes/hacintoshHD/Extra
#chown -R root:wheel Extensions
#chmod -R 755 Extensions
とすれば簡単です。確か SleepEnabler もこのパッケージの repository の中にあったと思います。
ログのエラー内容に従って、まず HDA 関係(サウンド関係)の HDAEnabler.kext,LegacyHDA.kext を入れてみました。するとHDA 関係のエラーは止まりました。次にネットワーク関係のファイル、IONetworkingFamily.kext を追加。ネットワーク関係のエラーは止まりました。でも Waiting for DSMOS というメッセージから先に進んでくれません。
HackInstaller/Kexts_10.6/Misc_Patches/ 以下のファイル
fakesmc.kext
NullCPUPowerManager.kext
を使うようにしてやるとうまく起動に成功しました。
さっそく調べてみると AirMac はきちんと動作していました。
ここまでのカスタム機能拡張の投入で Hacintosh を起動してみるとハードドライブのアイコンが全てリムーバブル・ハードドライブのアイコンになっています。使っていないカスタム機能拡張は SATA 関係(ハードドライブ)の物なので、これを使ってみろという事なのでしょう。
Chameleon-RC4とRC5の一番大きな違いは、RC5ではカスタム機能拡張を使わないと、うまく起動できない事が分かりました。RC4を使っている限り、カスタム機能拡張の必要性は分かりませんでした。今回も面白かった。
2011年1月24日月曜日
AirMac on Hacintosh with OSX 10.6.6
Mac用のWiFi card を持っていたのですが、Hacintosh では使えないものと諦めていました。しかし、変換ボードなる製品があり、それを使えば使えるようになるとの噂を耳にし、試してみました。
変換名人 miniPCIe PCIe 変換ボードを使ってみました。WIFI card は AR5BX72(Atheros AR5008)という製品です。簡単に設定できたかどうかは条件次第です。
まず、組み立て。問題は二個あります。
一つは、WiFi card を止めるネジと下のボードのネジ穴が合わないのです。
以前、台湾から個人輸入したPCIe card があって、使われないまま放置していたのを思い出して、調べてみたら、こんなネジがありました。
このネジを使った場所が矢印(1)です。とはいえ、右側にあるようなヤスリを使ってボード上の穴を少し拡大させてやる必要がありました。同様にして下のネジ穴にも同じような処置をします。では、そのようなネジが無い人はどうするか?ネジを使わないでも問題は無いような気がします。
これがWiFi card です。これを変換ボードに差し込み(結構固い!)3個のアンテナ線を結線します。
これをコンピュータのPCIeスロットに取り付けようとすると、どうも変です。
これが二番目の不具合でした。コンピュータ側と変換ボードの金具とをネジで固定しようとすると変換ボードのバスがPCIeスロットから抜けてしまいそうになります。仕方が無いので、一番最初の画像にあるように、ボードの取り付け金具を折り曲げて対応しました。
それから、不具合がどうか分からないのですけれど、この変換ボードには取り付け金具面にLEDが一個あります。うまく動作すれば、このLEDが点灯するのかと思っていたら、まったく点灯しません。一体なんのためのLEDやら。こんないい加減な作りの製品が日本製とは思えませんねぇ。
最後に別売りのアンテナを取り付けます。変換名人無線LAN対応SMAアンテナという製品利用しました。アンテナ無しでの接続では、電波が微弱で実用的ではありません。でも三本も必要は無さそうで、一本でも実用的な電波強度になりました。
さて、これでEfi_xを使った場合には動作は完璧でした。でも、Chameleonを使った場合には、、、未だに動作していません。
変換名人 miniPCIe PCIe 変換ボードを使ってみました。WIFI card は AR5BX72(Atheros AR5008)という製品です。簡単に設定できたかどうかは条件次第です。
まず、組み立て。問題は二個あります。
一つは、WiFi card を止めるネジと下のボードのネジ穴が合わないのです。
以前、台湾から個人輸入したPCIe card があって、使われないまま放置していたのを思い出して、調べてみたら、こんなネジがありました。
このネジを使った場所が矢印(1)です。とはいえ、右側にあるようなヤスリを使ってボード上の穴を少し拡大させてやる必要がありました。同様にして下のネジ穴にも同じような処置をします。では、そのようなネジが無い人はどうするか?ネジを使わないでも問題は無いような気がします。
これがWiFi card です。これを変換ボードに差し込み(結構固い!)3個のアンテナ線を結線します。
これをコンピュータのPCIeスロットに取り付けようとすると、どうも変です。
これが二番目の不具合でした。コンピュータ側と変換ボードの金具とをネジで固定しようとすると変換ボードのバスがPCIeスロットから抜けてしまいそうになります。仕方が無いので、一番最初の画像にあるように、ボードの取り付け金具を折り曲げて対応しました。
それから、不具合がどうか分からないのですけれど、この変換ボードには取り付け金具面にLEDが一個あります。うまく動作すれば、このLEDが点灯するのかと思っていたら、まったく点灯しません。一体なんのためのLEDやら。こんないい加減な作りの製品が日本製とは思えませんねぇ。
最後に別売りのアンテナを取り付けます。変換名人無線LAN対応SMAアンテナという製品利用しました。アンテナ無しでの接続では、電波が微弱で実用的ではありません。でも三本も必要は無さそうで、一本でも実用的な電波強度になりました。
さて、これでEfi_xを使った場合には動作は完璧でした。でも、Chameleonを使った場合には、、、未だに動作していません。
2011年1月12日水曜日
Mac の日本語フォルダ名を英語表記しない理由
Mac の日本語フォルダ名を英語表記にする方法はよく知られていると思います。
以下の話は、その逆です。つまり、ある種のソフトウェアを使うと、いつの間にか日本語フォルダ名が英語表記になってしまいます。それがどういう名前のソフトウェアか、それは忘れてしまいました。そんな状態になった場合に何か不具合が発生しないでしょうか?
結論を申せば滅多な事では不具合が発生しません。英語表記になれば「システム」は「System」と表記されますし、「アプリケーション」は「Applications」と表示されます。そのようなフォルダを Terminal を使って内部ファイルを眺めてみると日本語ローカライズを示す「.localized」というファイルが存在しません。
「アプリケーション/ユーティリティ/ターミナル」を起動。
cd /Applications
で、アプリケーションフォルダへ移動。
ls -la .localized
と入力してみれば、「.localized」というファイルの有無が判明します。
無くなった「.localized」というファイルを復活させるには、Mac OSX が起動可能な別ドライブの同じフォルダから「.localized」というファイルをコピーしてくれば日本語フォルダ名が復活します。そんな面倒な事は嫌いだという人は、ターミナルから
touch .localized
とやってファイルを作成してもいいです。要するにファイルの内容はどうでもいいのであって、.localized という名称のファイルが存在すればいいのです。
さて、「iLife 11」というアップル社純正のソフトウェアがあります。「.localized」というファイルが存在しない OSX 10.6.5 で、このソフトをインストールしようとすると失敗します。どうしてでしょうか?順番にソフトをインストールしてゆくと「GarageBand」だけがインストールできないのです。すると「iLife 11」のインストーラーが部分的に壊れているのでしょうか?「.localized」というファイルが存在している OSX 10.6.5 で、このソフトをインストールしようとすると何の問題も発生しません。
という事は、このインストーラーは OSX の言語環境と/Applications/.localized というファイル内容の一致を確認しているのでしょうねえ。一致していないと困るのでしょうね。例えば「.localized」が無くても iPhoto はインストールできますが、それをインストール後に/Applications/.localized を復活させると iPhoto が起動不能になっています。まあ、再インストールが必要になるという事です。
二度目の結論です。「.localized」はあまりいじらない方がいいでしょう。
以下の話は、その逆です。つまり、ある種のソフトウェアを使うと、いつの間にか日本語フォルダ名が英語表記になってしまいます。それがどういう名前のソフトウェアか、それは忘れてしまいました。そんな状態になった場合に何か不具合が発生しないでしょうか?
結論を申せば滅多な事では不具合が発生しません。英語表記になれば「システム」は「System」と表記されますし、「アプリケーション」は「Applications」と表示されます。そのようなフォルダを Terminal を使って内部ファイルを眺めてみると日本語ローカライズを示す「.localized」というファイルが存在しません。
「アプリケーション/ユーティリティ/ターミナル」を起動。
cd /Applications
で、アプリケーションフォルダへ移動。
ls -la .localized
と入力してみれば、「.localized」というファイルの有無が判明します。
無くなった「.localized」というファイルを復活させるには、Mac OSX が起動可能な別ドライブの同じフォルダから「.localized」というファイルをコピーしてくれば日本語フォルダ名が復活します。そんな面倒な事は嫌いだという人は、ターミナルから
touch .localized
とやってファイルを作成してもいいです。要するにファイルの内容はどうでもいいのであって、.localized という名称のファイルが存在すればいいのです。
さて、「iLife 11」というアップル社純正のソフトウェアがあります。「.localized」というファイルが存在しない OSX 10.6.5 で、このソフトをインストールしようとすると失敗します。どうしてでしょうか?順番にソフトをインストールしてゆくと「GarageBand」だけがインストールできないのです。すると「iLife 11」のインストーラーが部分的に壊れているのでしょうか?「.localized」というファイルが存在している OSX 10.6.5 で、このソフトをインストールしようとすると何の問題も発生しません。
という事は、このインストーラーは OSX の言語環境と/Applications/.localized というファイル内容の一致を確認しているのでしょうねえ。一致していないと困るのでしょうね。例えば「.localized」が無くても iPhoto はインストールできますが、それをインストール後に/Applications/.localized を復活させると iPhoto が起動不能になっています。まあ、再インストールが必要になるという事です。
二度目の結論です。「.localized」はあまりいじらない方がいいでしょう。
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