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2009年3月4日水曜日

seti@home

私がseti@homeに参加したのが2001年7月ですから、もう少しすると8年になります。
seti@homeは途中、各種の変更を経て現在に至っていますが、最近になってまた新しい解析ユニットが出てきたようです。
前回の解析ユニットの変更は3-4年前だったでしょうか。解析項目が増えたとかで、1ユニットの解析に要する時間が一挙に4倍に増えました。同時に1ユニットの解析で得られるクレジット点が減らされました。

今回の新ユニットはAstropulseと命名されているようです。2GHzのG5マシンで旧ユニット1個の解析に2時間程度かかっていたのですが、新ユニット1個の解析には36時間程度かかるようです。うーん。ため息しか出てきません。さらに高速の2GHzのCore2Duoマシンでも新ユニット1個の解析に18時間くらいはかかりますから、こりゃ最低でもXEONマシンが欲しくなりますねぇ。

【追加】正確には2.3GHzのG5マシンで旧ユニットの解析に2時間50分程度かかっていましたが、Astropulse1個の解析では50%の解析で170時間必要ですから、予想では解析終了までに300時間は超えてしまいます。しかし、2.1GHzのCore2Duoマシンで1個のAstropulseを解析すると約27時間で終了する事ができました。

seti@homeの解析ユニットが全てAstropulseに移行してしまうかどうかは知りません。現段階ではサーバー側がAstropulseユニットを送信しようとした場合、クライアント(参加者)側のマシンがAstropulseユニットに対応していなければ、注意を促すメッセージのみの送信で旧ユニットの送信に変更されるようです。もっとも、BOINC PROJECTで用意されている普通のデータ解析プログラムだけを使う限りは、クライアント(参加者)側のマシンがAstropulseユニットに対応していないなんて事態は発生しないように考慮されているのでしょう。この辺の事情は、前回の解析ユニットの変更時にちょっとした騒動を引き起こしましたから、考慮されているかと思われます。

seti@homeの参加者の人の中には妙な事を書いていると思われる方もいるでしょうから、説明しておきますと、これは解析プログラムに高度のチューンを施したものを使う場合だけの注意なのです。チューンされた解析プログラムを使うと解析時間が半減します。だから以前、そのようなチューンされた解析プログラムを使うのは卑怯者のやる事だという議論が興ったことがありました。でも冷静に考えると、これはクレジット点の獲得競争では無く、宇宙人からのメッセージを捕まえるのが目的のプロジェクトなのです。そういう結論で落ち着いたはずです。

ただ、seti@home以外のBOINC PROJECTではチューンされた解析プログラムは認められていないようです。以前einstein@homeに参加していた頃の論調はそのようでした。チューンされたseti@home用の解析プログラムを使わないのならば、参加手順は簡単で、
http://setiathome.ssl.berkeley.edu/
から左上の「参加するには」メニューの下にある「Download」をクリックすれば「Download BOINC」のページが表示されますので、プログラムをダウンロードします。マシン上でBOINCプログラムを起動して参加プロジェクトのプロンプトが表示されると
http://setiathome.berkeley.edu
と入力します。この辺りのプロジェクトへの登録作業は5年前にしたきりなので変わっているかもしれません。いったんプロジェクトへ参加をしますとseti@homeのサーバーの方から解析プログラムと解析用のデータを送ってきますので、コンピュータは自動的に解析を始めるようになっています。Astropulseユニットであろうと無かろうと気にする必要なありません。

ですから、以下の文章はマッキントッシュを使ってseti@homeに参加する人で、かつチューンされた解析プログラムを使いたいという人向けの物です。

チューンされた解析プログラムはCPU毎に異なっています。その在処は
http://www.arkayn.us/seti/
であり、CPUは
G4, G5, COREDUO, CORE2DUO, XEON
用に分かれています。くれぐれも間違わないようにして下さい。
インストール作業ですが、まずマシン上で古いBOINCManagerが動作している場合は止めます。
ダウンロードしたファイルを解凍しますと中に「Files To Install」というフォルダがありますからフォルダ内のファイルを全て
/Library/Application Support/BOINC Data/projects/setiathome.berkeley.edu/
以下に放り込みます。
これだけでは設定ファイルや解析アプリケーションのオーナーやグループが未設定なのでBOINCManagerが起動できません。
最も簡単な解決策はBOINCManagerを新規にインストールする事です。これだけで問題の解決ができなければいいのですが、解決できない場合には、放り込んだファイル全てのオーナーがboinc_master、グループがboinc_projectになるようにして下さい。それを確認するにはファイルを選択してコマンド-I で情報を見て下さい。下の方に共有とアクセス権があって、名前の場所に3個の項目があるはずです。上から1番目がファイルオーナーで2番目がファイルグループです。
ファイルオーナーの変更はterminalから
sudo chown boinc_master FILE_NAME
ファイルグループの変更はterminalから
sudo chgrp boinc_project FILE_NAME
です。
これでうまく動作するはずです。設定ファイルであるapp_info.xmlの中身を見てみますと、seti@homeのサーバーから送られてくる物が旧ユニットならば従来の解析プログラム、Astropulseならば新解析ユニットを使うようになっています。
【追加】BOINC での自分の成績表を見るには便利なサイトがあります。下記で自分のID番号を調べます。
http://setiathome.berkeley.edu/home.php#prefs
アカウント情報の中のUser ID:
という項目にその番号がありますから、その番号をABCDとしますと
http://www.boincsynergy.com/stats/boinc-stats.php?id=ABCD&project=sah

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