2009年1月27日火曜日
訃報:パトリック・マッグーハン
もうかなりの年齢だとは思っていましたが、お亡くなりになってしまったんですねぇ。
最後に見た作品は、スコットランドの英雄を描いた映画「ブレイブハート」の中で
年老いたエドワード一世を演じていました。主役より迫力を感じました。
刑事コロンボにも犯人役として出演していましたね。その頃はまだ若かったです。
しかし、何と言っても「プリズナーNo.6」が嚆矢となるでしょう。やっとテレビが個人の家にも入ってきて間も無くの頃のテレビドラマでした。1969年の事だというのですから、中学生の頃でした。こんなすごいドラマは見たことが無かったので夢中になってしまいました。
シリーズ最後の方の展開について行けず、意味が判らないので原作ならわかるのではないかと、洋書を探し歩きました。今だとインターネットという便利なものがあるので調べるのは簡単でしょう。でも当時は大変でした。洋書店へ出向いて、作家で検索してもらっても「Patrick McGoohan」ではヒットしませんでした。それも当然で、そんな本は無かったのですから。
その後、「トーマス・M.ディッシュ」という作家が1977年に「プリズナー」という本を出していたので読んでみたことがありました。失望しました。この作品は短編で、始めの方こそ、昔のTVドラマに似ていたのですが、すぐに全く別の作品だろうと感じてしまいました。
ビデオレンタル店が出現し始めた頃、店頭でこの作品を見つけた時は嬉しかった。すぐに店にコピーを頼み(当時はそんなサービスをしていた店もあったんです)ビデオがすり切れるまで見ました。
でも最後が、具体的には最後の三話くらいから、それこそキツネにつままれたような気分になってしまうのは相変わらずです。この作品は私にとっては今でも謎のままなのです。
そんな楽しみを提供してくれた彼に、心より、「ありがとう」、そして「さようなら」を。
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