久しぶりに思うところあってF1グランプリ放送(バーレーンGP)をTV(BSフジ)で見た。さすがに10年以上も観戦していなかったので、記憶にあるドライバー名と一致する名前は二名ばかりにすぎなったが、それ以上に驚いた事が幾つかあった。
一つは車体のリアウィングがおもちゃのように小さな物になっていた事だ。レギュレーション変更のためだろうが、フロントノーズからもウィングが消えていて1970年代のマシンに近い印象を受けた。
二つ目はTV解説者のやる気の無さだ。とんでもなく投げやりで、こんなつまらない仕事を押し付けられて仕方なくやっているという様子がありありと窺われた。
1989年、古館一郎さんがF1中継の解説を始めた初年はとんでもなく下手だった。その後、年数とともに彼の解説は上達したのだが。くだんの解説は、彼の初年の解説よりもひどかったのだ。実際、解説にはなっていなくて、時間をつぶすため意味を為さない日本語のようなものを喋っているだけなのだ。またTV映像の製作はバーレーンで行われた物のみだろう。そのせいか映像の作り方が下手なのだ。ドライバーの順位表示もまともにやってない。それを補うための解説は一切なし。フジTVがF1中継を始めた1987年は映像の見せ方が下手だった。しかし、バーレーンGPの映像はそれよりもさらに下手だった。なにもオイルやタイヤの焼けるにおいまで中継してくれ、と言ってるわけではないのだが。
解説がそんなものだから、せっかく日本人ドライバーが走っているのに何位を走行しているか、といった情報もまったく出て来ない。こんな放送なら放送する意味が無いよ。
ここにも馬鹿化する日本の一端を垣間見たような気がした。