iBoot とは何かというと、Mac OSX86 10.6 Snow Leopard 専用のブートローダーです。Mac OSX86 Lion 10.7 では iBoot では無く UniBeast というブートローダー兼インストーラーがあります。また Mac OSX 10.5 Leopard は Intel CPU 専用OSではなかったためか、このようなソフトは見当たらないようです。
しかし、10.5 Leopard は Mac OS9 が起動できる Classic 環境も持っている最後の OS なので、いまだに現役です。また、10.6 Snow Leopard は PPC CPU emulator である Rosetta があるので、古いソフトが動作する最後の OS なので、これも捨て難い。という意味では、10.6 は貴重な MacOSX なのだろうと思います。
iBoot や MultiBeast のようなソフトウェアは tonymacx86 というウェブサイトに置かれていますので、まずダウンロードしてくる事から始めます。そのようにしてダウンロードした iBoot と Multibeast を使ってOSX 10.6.8インストールをしてみました。Mac OSX 10.6 Snow Leopard について解説したサイトは随分少なくなっていますが、まだ残されているサイトもありますので、その一つにリンクをはっておきます。
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よく御存知の人は次の切り取り線までスキップして下さい。
1)【必要な物】
●インテルCPUが走るコンピュター
●書き込み可能なCD (これに iBoot を書き込みします)
●Mac OSX 10.6 インストールディスク
●根性
2)【準備】
●4GB以上のRAMを実装している場合には、それ以上のRAMを外しておく事。
●グラフィックカードは1枚だけにし、モニターTVも一台だけにする事。
●ハードディスクはOSXをインストールしたい1台だけにしておく事。
●USB端子にはキーボードとマウスだけを接続し、それ以外の機器を外す。
●グラフィックカード以外のPCIカードを外す。
●ギガバイト製の白いSATAポートを使わない。必ず青いSATAポートを使う事。
●データのバックアップを忘れずに。
第一段:BIOSの設定
●BIOSをACHIモードにする事。
●ブート優先権をCD-ROMにしておく事。
●HPETを64-bitモードにする事。
第二段:MAC OSXのインストール
●iBootをダウンロードする。
●ダウンロードしてきたイメージファイルをCDに焼く。
●焼き付けたiBoot CDを光ドライブにセットする。
●コンピュターを再起動。
●iBootのブートが完了し、CDの絵が表示されたらiBoot CDを光ドライブから取り出し、代わりにMac OSX 10.6のインストールDVDをセットしてF5キーを押す。モニター画面のCDの絵がDVDの絵に変わったらEnterキーを押す。
●インストール画面になったら、上のメニューバーからユーティリティ/ディスクユーティリティを起動。インストール画面までたどり着けなかった人は、再起動まで戻る。そしてEnterキーを押さえる前に「PCIRootUID=1 -x」と入力するか「-x」だけを入力してみる事をお勧めする。
●ディスクユーティリティを使いハードディスクをGUIDテーブルでパーテションを作成する。1パーティションでOK。
●フォーマットはMac OS拡張(ジャーナリング)。
●OSXをインストールするハードディスク名を仮に「漢字Talk」とする。フォーマットとパーティションが終わればディスクユーテリティを終了する。
●インストーラがどこにOSXをインストールするかを尋ねてきたら「漢字Talk」を指定する。カスタマイズを選び、追加オプションのチェックを外す。こうすればインストール時間が短くなる。インストールしたければ、後で必要に応じて行えばいい。
●コンピュータを再起動。
●iBoot CDを光ドライブにセットする。
●起動ディスク選択画面になり「漢字Talk」をクリック。以上でインストールが終了した OSX 10.6 が起動できる。しかし、まだハードディスクから直接起動できるわけではない。
●「漢字Talk」の上でMacOSXUpdCombo10.6.8を当ててアップデートする。アップデート終了後、すぐに再起動してはいけない。
●ここでMultiBeastを起動する。MultiBeastとは、オーディオとネットワーク機能をインストールした上に、ハードディスクから直接ブートできるようにするユーティリティです。
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【準備】の所に書いた事をしっかりと心にとめてメモリーを4GBに減らさず、PCIスロットに余計な物が刺さっているのも無視です。結局、1.5TBのHDDを1TB+0.5TBの2パーティションとして1TB以下の領域を作成するという箇所だけ指示通りとし、iBoot と Multibeast を使いました。
すでにMacOSX86で使用している hard drive がある人は、それを使って Mac OSX を起動させてもいいです。そんなHDDは無い、という人はiBootを使って上記の指示通りにして Mac OSX を起動させて下さい。起動したら1.5TBのHDDをディスクユーテリティを使ってフォーマットし、パーティションを作成します。(1TB+0.5TB=1.5TB) 次にMac OSX 10.6を1TBのパーティション領域に新規インストールします。
MultiBeast の使用方法については別項を参照して下さい。MultiBeast については Snow Leopard 対応版と Lion 対応版では別ですから注意が必要です。
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【2013年7月追加】ハードディスクのパーティションを切った場合は以下の操作でいいのですが、MultiBeast は 1TB以下の hard drive でないと使用できないという事実はありません。問題は hard drive の容量では無く、4K hard drive であるか否かの差なのです。その辺りの事情を別項に記述してみました。それから Mac OSX 10.6.8 Snow Leopard をインストールする場合にも対応した "MultiBeast 3.10.1" が有効です。Nvidia から発売されているようなビデオカードは対応したドライバーがあるようなので、それをダウンロードしてくるのが成功への早道です。
HDDを2個のパーティションに分けていたので、これだけではうまくブートできません。どのパーティションから起動させるのか書き込んでおかないといけません。それについての記述もtonymacx86にあります。
http://tonymacx86.blogspot.com/2009/11/dual-boot-windows-7-and-os-x-snow.html
の下の方、iBootの項目を見て下さい。
terminalを起動して、
diskutil list
以下の記載の通りにします。
Type sudo -s
Enter your password.
Type fdisk -u /dev/rdisk0
Type y
Type fdisk -e /dev/rdisk0
Type p
Type f 2 注意:fと2の間にはスペース1個
Type w
Type y
なお、その意味が分からない人は絶対に実行してはいけません。
これで、新規HDDをブートさせればMac OSX10.6.8が立ち上がっているはずです。
なお、こういう面倒を避ける為にも、ヘタにハードディスクにパーティションをきらな方がいいでしょう。
2 件のコメント:
しかし、10.5 Leopard は Mac OS9 が起動できる Classic 環境も持っている最後の OS
Mac OS9 が起動できる Classic 環境も持っている最後の OS は、10.4 Tiger です。
10.5 Leopard は、Intel Mac 稼働 & PPC Mac 稼働最終OS のユニバーサリーOSです。
参考までに。
古い記事にコメントをありがとうございました。
オイラの現役システムはいまだに10.4と10.5です。
互換性でどうしようもない場合に限り10.6ですね。
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