すぐにHDDを交換して下さい、と言われても順序というものがあります。まず、自分のiMacがどの型式かを調べてみないといけません。
そのためにはシステムプロファイラーでハードウェアの情報を取得します。すると機種IDが iMac11,1 だという事がわかります。
次にこのサイトを見ます。すると、機種IDからこれは iMac (27-inch, Late 2009) だという事が分かります。念のため、シリアルATAの情報を見ますと、2010年モデルとは違ってシリアルATAは3チャンネルでは無く2チャンネルしかありません。そして HDD は Seagate 製だと分かります。
急いで、外部HDDを接続して「Carbon Copy Cloner」を使って壊れかけている内蔵HDDを丸ごとコピーします。うまくREAD出来ないデータもあったものの、重要性が無いものだったのは不幸中の幸いでした。
次にネット上から、HDD の交換をするにはどのような点に注意すればよいのか情報収集してみました。その結果 2009 late あるいは 2010 mid モデルの iMac では温度センサーケーブルがHDDと接続されているので、その要請を満足させる事のできる特定の HDD でなければ不都合が発生するのだという。それにしてもこんなに簡単に壊れる HDD を造るようになったなんて、 Seagate というメーカーも落ちたものです。OWCのサイトを見れば幸いにも Western Digital の HDD でも使えるらしいので、2.0TB Caviar Green (WD20EARX バルク品では無くリテール品) を購入する事に決めました。その場合に困るのが温度センサーコネクタです。Seagate では4ピンなのに、Western Digital の方は8ピンなのです。
そこはよくしたもので、このサイトを経由して Western Digital 用温度センサーケーブルを入手する事にしました。その価格が非常に高いのは置くとしても、発注から入手までに二週間程の時間を必要とした点には参りましたが。まあ、気に入らないのなら自作しなさいという事なのでしょう。でも私のiMacのHDDはもともと Seagate だったので、Western Digital のピンコネクションの参考にするデータが無いので無理は止めました。
交換用の HDD をオリジナルと同じ Seagate では無く Western Digital にしたには二つほど理由があります。一つには、 Seagate 製品に嫌気がさした事。そしてもう一つの理由の方が重要なのですが、それはネット上に Seagate 製 HDD を使った成功例が一つも無かった事です。Western Digital の HDD では3例の成功例を見つける事ができました。3例とも Caviar Greenです。
これは単なる偶然かもしれませんが、重要な判断材料になりました。この場合「温度センサーケーブルをショートさせる」とか「HDD Fan Controlなるソフトウェアを使う」という例は成功例ではなく失敗例に算入します。
また OWC のサイトにある成功するかもしれない Seagate の Barracuda LP とは多分 ST32000542AS の事でしょうが、個人的にはとてもそちらの方向へ足を向ける気にはなりませんでした。それに、 ST32000542AS 以外の Seagate 製 HDD で4ピンのコネクタは存在するものの、そもそもHDD側の温度センサー出力がコネクタまで出ていない可能性が高い報告もあります。まあ、Seagate 製 HDD が使えるという情報の方はガセネタの可能性が高いと判断したわけです。実際のところ ST32000542AS を使った報告を見かけませんので、気力のある人は試してみられるといいかもしれません。
という事で、HDDの交換は無事に終わり、ファンがうるさく回転する事もありませんでした。気がついた事といえば Mac Office 2011 の再アクティベーションが必要になり、再アクティベーション不可能とされた事くらいでしょうか。
【2012/10/15日:追加】この件に関しまして、今頃になってアップルはこのような発表をしました。今更ねぇ。