Mac OSX 10.6 SnowLeopard には Power-PCの実行環境としてのエミュレータであるRosettaがあるので古いソフトウェアも実行できます。
しかし Mac OSX 10.7 Lion になると Rosettaが無いので Intel-CPU専用ソフトウェアしか動作しなくなります。そういう理由で OSX Lion を使うようになる事は当分の間ありそうにないのだけれど、その操作などに慣れてみるのも悪くないだろうと、Lion をインストールしてみました。手順は簡単です。
手順:
(1) Mac OSX 10.6.8 SnowLeopard がインストールされたHDDを準備。もっともインストール用のLionをすでに購入している場合はスッピンのHDDでよい。
(2) そのSnowLeopardを使い、Mac App Store から Mac OSX Lion (購入時期によってバージョンは違うだろう)を購入。
(3) 8GbのUSBメモリースティックを購入。
(4) このサイトの説明文をよく読んで、次の物をダウンロードする。
(4)-(a)自分の使っているマザーボードに対応したDSDTファイル。
(4)-(b) Multibeast: Lion Edition (SnowLeopard対応版と間違えない事!)
(4)-(c) UniBeast
なお、このサイトからダウンロードするには登録が必要なので、登録してからダウンロードする。登録は簡単ですよ。
(5) 上記サイトの説明に従ってUSBメモリースティックに、購入したMac OSX 10.7.2 Lionを読み込ませる。そのためにはMac OSX のディスクユーテリティーを使って、USBメモリースティックをMBR(Master Block Record)フォーマットする。その後 UniBeastを起動。指示に従ってUSBメモリースティックに Lion をインストールする。その場合のオプションは最初のMac App Store "Install Mac OS X Lion"を選択する。これで、ブート兼インストール用のUSBメモリーが出来上がる。
(6) マシンを再起動し、このUSBメモリーを起動デバイスとして使って Lion をMac OSX 10.6 SnowLeopard の上にアップデートインストールしてゆく。もちろん新規のHDDに Lion を新規インストールしても構わない。ただ、その場合はLion インストール後でもHDDにはブートローダーが入ってないのでHDDから起動はできない。だから UniBeast USBメモリー を使ってブートし、そこから Lion HDD を起動する事になる。それから、新規ではなくアップデートインストールの場合も古いブートローダーだと不具合が発生する可能性があるので、UniBeast USBメモリー を使ってブートした方が無難だ。
(7) さて、そうやってMac OSX 10.7 Lion が無事にブートできたと思う。ここからはHDDに Lion 用のブートローダーやらExtensions を Multibeast: Lion Edition を使って書き込みます。DSDTに関しては、ダウンロードしてきたDSDT.amlをデスクトップに置きます。 Multibeast: Lion Edition を立ち上げ、以下の項目にチェックを入れてインストールします。
✓EasyBeast Install <---HDDの中にブートローダーを書き込みます。必須です。
✓UserDSDT Install <---ダウンロードしたDSDT.amlをデスクトップに置くと、/Extra/DSDT.amlへインストールします。オプションです。
.....
以下のオプションは先のサイトを参考にして下さい。
これらをインストールしたHDDを再起動すれば、うまく動作するはず、、、。
との事ですが、無理だという気がします。いえ、とりあえずブートできるのですが、オーディオとネットワークとモニターの解像度は無理です。
これらは各自の設定に合わせて微調整が必要です。
私の場合、
(A) グラフィックデバイスは NVIDIA GTX480を使っていたので、NVIDIAのサイトからマック用のドライバーをダウンロードしてインストールしました。
NVIDIA GTX580シリーズになるとOSX 10.6.8は未対応で、OSX 10.7の守備範囲になるようですが、それはまた別の話になります。
(B) ネットワークは先の Multibeast: Lion Edition で「Lnx2Mac's RealTekRLT81xx Ethernet」では無く「Realtek Gigabit Ethernet 2.0.6」のインストールが必要でした。
(C) オーディオは、多少面倒でした。最初にインストールしたのは Lion 10.7.2 でした。ALC8xxHDAも /System/Library/Extensions/ 以下にインストールされていましたが、音声は出ませんでした。「AppleHDA Rollback」というのは、OSX のシステムをインストール直後に使わなければ無意味だそうなので、前記の説明では理論的矛盾があるような気がします。従って、一旦インストールした ALC8xxHDA を取り除きます。そして MacOSX10.7.3Combo をダウンロードします。 MacOSX10.7.3Combo をインストールした後、すぐに再起動してはいけません。おもむろに Multibeast: Lion Edition を立ち上げて、「ALC8xxHDA」と
「AppleHDA Rollback」の2個にチェックを入れてインストールします。その後に再起動すると、オーディオが無事に出力されるようになっていました。
画像左はMacOSX10.7.3Combo をインストール直後の画面で、まだ再起動ボタンには手を触れていません。画像右は Multibeast: Lion Edition を立ち上げて、インストール項目にチェックを入れたところです。この後にインストール開始し、それが終わった後に再起動をします。
【追加】MultiBeast 4.7.0 になりインストール方法が少し違ってきたようなので、以下のように情報をアップデートします。
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