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2026年1月3日土曜日

About BlueSCSI

BlueSCSIという装置がある。
これは68000系のCPUを持つレトロなコンピュータの SCSI接続のMass Storage、代表的にはSCSI接続のHARD DRIVEなどの 役割をSD CARDにさせようというものだ。
昨今、中古のSCSI HARD DRIVEなんて大抵動作不能になってる。

この装置、内蔵用と外付け用(DB25)の2種類ある。 動作可能なコンピュータは68K Macintoshが本来の対象となっている ものの、Amigaなどでも動作実績があるようだ。
そこで、Amiga2000に「GVP GForce 030」を入れて、その外部SCSIを使って BlueSCSIを導入してみることにした。
調べてみると、導入方法は簡単なようで、 SD CardにHARD DRIVEのイメージファイルを作るといいようだ。 Macintosh用には「disk-jockey」なるWindows用のアプリがある。 そのアプリでもいいのかもしれないが、 「CiderPress2」というWindows用のアプリを使ってみた。

ここまで書いてみて、何となく筋書きがわかる方もいるでしょう。 BlueSCSIは、どうやっても使えなかった。

これはGVP deviceがうまくいかない原因だろうと、 「Amiga A2091」に変更して、そのSCSI(DB25)コネクターを使う事に しました。これはCommodoreの純正品だからうまく行くはず。 でもダメでした。
仕方がない。68K Macintoshを手に入れてBlueSCSIを使ってみる 事にしました。これなら動作確認されているのだからOKのはず。 でも、まったく動作しません。
ここまでたどり着くまでに約一か月。 これはBlueSCSIがおかしいのではないか、と疑い始めました。 それならfirmwareを書き換えてみてはどうだろうか? で、やってみました。

Windows上にUSB deviceとして認識されたので、新しい UnivesalFirmwareを放り込んでみました。 すると途中でエラーが発生します。

外付け用(DB25)BlueSCSIはプラスチックケースに特殊なネジで封印されて いますので、それを開けてみるには特殊ドライバーを入手しないと いけません。それをドライバーの規格がわからないまま数週間が経過し、 複数のドライバーを購入した結果、やっとの事でプラスチックケースを 開く事ができました。

開腹なったBlueSCSIを使ってみると変な事にすぐ気が付きました。 「Raspberry pi pico」が触れないくらい熱いのです。 こりゃーどこかショートしてるか発振してる。
拡大鏡を使って調べてみましたが、どこにも異常は見当たりません。 ここまで来ると、もう意地です。どこが問題なのか わかない事には収まりがつきません。
で「Raspberry pi pico」を壊していきました。 BlueSCSIを作ってる人達、何故「Raspberry pi pico」をソケットでは無く 半田で直付けするのか、製品に絶対の自信があるのでしょうねぇ。 で、結局、この写真です。

外付け用(DB25)BlueSCSIは製品としては完全に失敗作だと思います。 内蔵用のBlueSCSIを使ってみましたら、68K Macで簡単に動作しました。

2025年12月13日土曜日

Recap of Amiga2000

Amiga2000の交換用電解コンデンサーの種類 Amiga2000の交換用電解コンデンサーの種類と数(revison 6.3)

電圧 容量 個数
16V 220μ 4個(axial)
16V 220μ 1個
16V 470μ 4個
16V 47μ 13個
35V 22μ 7個
35V 4.7μ 3個

さて、Amiga2000の分解をしましょう。 EGGマウスはMSX仕様を改造してAmiga用にしたものですので。


アキシャルタイプのコンデンサーは交換が少し困難でした。
交換途中です。
たっぷり半日。

2025年12月2日火曜日

Amiga 1200 video fix

Amiga 1200 fix

中古の Amiga1200を使っていて今まで気が付かなった不具合があった。 気が付かなったというのは、Amigaのビデオ出力をNTSCだけで使っていたから。

それを最近になってRGB出力経由で15KHzのモニターに接続してみたのだ。

するとどうだろう、フロッピードライブにアクセスがある度にモニター画面が暗転するのだ。 ドライブにフロッピーディスクを入れてなくてもアクセスは約2秒毎に発生するのですから、 これは使いものになりません。

でも、こんな問題は電解コンデンサーが古くなったのが原因だろうと考えて、コンデンサー を新しい物に交換してみました。でも状況は好転しませんでした。

この現象をFlickerと呼んでいいのかは別にして、 とりあえずFlickerと呼んでおきます。

ネットを検索していますとFlicker現象の問題発生の 報告がありました。最後の方に検索にひっかかったのはDACチップの基準電圧の問題でした。

出典がどこにあったのか忘れてしまいましたが、それによると、 いつの頃かわからないがAmiga1200のDACチップが新しいチップに交換されたらしい。 DACチップの基準電圧として1.2Vを入力する必要があった(古いDAC)のだが、新しいDACチップ では1.2Vの必要が無くなったらしい。その移行がスムーズに行けばよかったのだが 一部フィリッピン辺りで製造されていたマザーボードでは古いDACが無対策のまま出荷されたとの事。 その結果フロッピーディスクドライブにアクセスするとDACへの基準電圧が低下して Flickerが発生する事があるとの事。

Amiga1200のマザーボードになるDACチップのすぐそばに8pinSMDの未取付ランド(D215)がある。そこが1.2V 電圧をDACチップに送る部分です。

対策として、ここに2.0~4.0μFの電解コンデンサーを(-側が4pin,+側が8pin)接続するか、 1.2Vのツェナーダイオードを接続するか、LM385という8pinのSMDを取り付けるといいのだそう。 1.2Vのツェナーダイオードなんてどこを探しても無い!電解コンデンサーは何だか気が引ける。 LM385を探してみたらありました。LM385M-1.2/NOPBという型番。1.2というのは1.2Vという意味 なんでしょうねぇ。

それを取り付けたのが下の写真です。取り付けは簡単に4pinと8pinしか半田付けしていません。 これでFlickerが出なくなりました。

本Amiga1200のkickstart ROMは3.1ではなく3.0でしたので、古いAmiga1200を持っている人には参考になるかもしれません。

【追記】その後、よく調べてみたら古DACの型番が「ADV101KP30」、新DACの型番が「VP101-3BA」のようですね。なので本Amiga1200は新DACですね。つまりFlicker対策版のDACでも30年程の時間経過でFlickerが出現したという事なのでしょう。

2025年8月23日土曜日

Apple IIc ROM version

30年以上前に発売され始めたばかりのApple IIcを手に入れた事があった。
でも、しばらくすると飽きちゃったのだね。どこかにしまいこんだのか、誰かに譲ったのか、売り飛ばしたのか。 どこを探しても出てこなかった。
だからIIc用のROMが、その後バージョン違いの物が出現した事も知らなかった。
今後ひょっとしてIIcが発掘される事があるかも知れないので、これを忘備録とする。

https://www.apple2faq.com/apple2faq/apple-c-rom-versions/

ここにApple IIc ROMに関する情報がある。
ROM versionの確認にはBasicから

print peek(64447)

とすれば番号が得られる。

ROM255は255
ROM0は0
ROM3は3

ROM4は4

以下に記すのはROM255からROM0へhardware updateの手順。

当然ながらROM0のROMも必要です。そのデータは

https://mirrors.apple2.org.za/Apple%20II%20Documentation%20Project/Computers/Apple%20II/Apple%20IIc/ROM%20Images/

などに公開されているようなので、必要に応じてROMを製作出来そうです。

1) Apple IIcの筐体からマザーボードを取り出す。
2) W1のジャンパーを切り離す。ある種のナイフを使う、とありますが、MOBOを傷つけないように。
3) W2のジャンパーを半田ごてを使って半田ブリッジ(shortage)。
4) ROM0をROM255を取り外したICソケットに挿入。ICの切り欠きが左側になるように。
5) 気を付けてApple IIcをくみ上げる。

ROM255からROM0になって何がメリットになるか

A) IIcの自己診断ができる。起動時に左右のapple キーとリセットキーの3個を押さえて電源を入れると、チェッカーボードをモニター画面に約1分間表示し自己診断モードになる。問題が無ければ"System OK"となる。
B) 3.5インチ 800Kの容量があるUnidisk(model_num:A2M2053)を使えるようになる。ただし、Apple 3.5 drive(model_num:A9M_0106)は使えない。
C) SmartPortが使えるようになる。

ROM3は新しいマザーボードとなりROM0のユーザーにアップルからアップグレードは提供されなかった。

Apple IIe keyborad switch

Apple IIe keyboradを入手したのだけれど、数字の4のキーが何だか変。
キーを押すと左右に大きく揺れてしまうのだ。
キーを押し込んでもモニター画面に「4」が表示されない。
なので、問題のキーを基板から取り外してみた。

指で押さえる部分をキートップと云うなら、そこから下側をキースイッチ(KS)と云う。 スイッチというくらいなのだからキーボード基板の回路をオン・オフするだけのパーツだ。 そしてこのスイッチを分解してみると底部の細いプラスチックが粉々に砕けて、 一部その破片がスイッチのオン・オフを妨げていた。

上図、左上にバネと壊れたプラスチック・パーツが見える。
思うに、誰かが嘗て「4」のキーを握りこぶしで殴りつけたみたいだ。 接着剤を使って何とか復旧を図ったのだが、粉砕状態があまりにも激しくてあきらめた。

そこで、このKSの中古品が無いかと探し始めたのだが名称がわからない。

右側が、今回取り外したKSで左側がeBayで入手したIIe用のKSを頌っていた物だ。左側のKSの型番は「SMK J-M0404」。

こちらの写真で分かるようにキーボード基板に挿入するピンの間隔が2mm程違う。つまり、まったく使えなかった。確かにApple IIeでも使われていたようだが、これは違った。

さて、問題は取り外したKSだけど、型番は案外簡単にわかった。まあ調査不足だったわけ。
問題のKSの型番は「ALPS SKCC」シリーズのよう。
https://telcontar.net/KBK/SwitchCollection/series?id=29

SKCC seriesの中でもcream tallがApple IIe用の製品らしい。Parts number: SKCCAF
そういった情報を元にeBayを探してみると、ありました。
このKSはApple IIからApple IIeにかけて使われた製品のよう。
そしてSMK J-M0404の方はApple IIeからApple IIe platinumにかけて使われたKSのようです。

2025年8月3日日曜日

Recap of Amiga2000 Power Supply (PSU)

Amiga2000の電源の電解コンデンサーを交換してみました。
高圧部分もあるので感電するかもしれませんし、交換に失敗するとPSUが壊れるかもしれません。
ですので注意が必要です。
交換用の電解コンデンサーリストです。

200V 680uF *2
35V 220uF *2
16V 3300uF *3
25V 220uF *1
50V 1uF *5
50V 10uF *2
25V 47uF *2

コンデンサー購入の注意点では680uFの製品なのですが、電源基板上にはほとんど余裕が無いので、200V以上の製品になると多分取り付ける事が困難になると思います。

交換前の680uFコンデンサー2個です。大きいです。

そのコンデンサーの上方にPinソケットがみえます。電源基盤を取り外すときは、このソケットを外します。

680uFのコンデンサーは基板上に基板と同系色の接着剤で固定されていました。最初は気が付きませんでした。ただ、接着剤を処理しないことには、コンデンサーを取り外しできません。

コンデンサーを取り外したところです。右上は新しいコンデンサーに交換後です。見てわかるように周囲との隙間がありません。取り外したコンデンサーの基板上に残った接着剤が見えます。

三個のコンデンサー16V 3300uF です。

電源出力ラインの集合です。右側の少し奥にファン用電源の3ピンが見えます。

ファン用電源の3ピンを上から見たところです。

2025年7月29日火曜日

PiStorm install on Amiga

PISTORMとはRaspberry Piを使った68KCPU emulatorです。AMIGA専用というわけでもない様で、X68000などでも使用実績があるという話も聞き及びます。使用するRaspberry Piは"Raspberry Pi PICO 2 W"(Pi2W)です。PISTORMがサポートしているRaspberry Piは限られていますので、あらかじめ調査が必要です。AMIGA実機(ここではAmiga500)に組み込んだ場合に周囲と衝突しない事を考えるとやはり小さなRaspberry Piという選択になりました。以下、個人的な忘備録であり、あくまでも2025年段階の話ですので変わる可能性があります。

PISTORMを動作させるには目下、Emu68と今回のようなソースコードからコンパイルする2通りの方法があります。個人的な感想を述べれば、Emu68の方が簡単ですね。

PiStromに使うプログラムをソースコードからコンパイルするにはRasberry Pi OSが最近の物ではエラーを起こしてしまいます。 少し古い"BullsEye"でもエラーとなります。 もう少し古い"Buster" versionでないとコンパイルが通りませんでした。 "Buster"を入手するには以下を参照しました。
https://monomonotech.jp/kurage/memo/m211208_raspi_os_install_past.html
直接その場所も記しておきます。
https://downloads.raspberrypi.org/raspios_armhf/images/raspios_armhf-2021-05-28/
からZIPファイルをダウンロードします。 ここは2021年5月版一択でして、同じ"BUSTER" versionでも古い物になると、エラーでコンパイルが通りません。

これをRaspberry Pi ImagerでSD cardに先ほどダウンロードしたZIPファイルを指定して書き込みます。

具体的にはCHOOSE OSで「カスタムイメージを使う」を選択してSD cardに書き込みします。
なお、その際にSSHとWiFiの設定は済ませておいた方が便利です。後でもそれらの設定はできるのですが、Pi2WにUSBキーボードを接続しないといけません。そのUSBケーブルもMicroUSB変換しないとPi2Wに接続できません。
Pi2WとPISTORMを2列のソケットで結合します。

そしてRaspberry Piの方に先ほど書き込みの終わったSD Cardを挿入してWindowsマシンとUSBケーブルで接続します。 あらかじめWiFiを設定しているとPi2Wはブート時に自動的にWiFiに接続されるのでSSHでホストマシンから操作できます。なおPi2WのIPアドレスを調べるには"Advanced_IP_Scanner"などを使うといいです。Windows10上のSSHクライアントはTeraTermを使いました。

Pi2Wにログインし以下の入力をします。

sudo apt-get update

sudo apt-get install git libsdl2-dev

git clone https://github.com/captain-amygdala/pistorm.git pistorm

cd pistorm

make

エラーが出ていなければ、"emulator"という実行ファイルができているはずです。

次にOPENOCDのINSTALL

sudo apt-get install openocd

OPENCDでは無くてOPENOCDですので。これを勘違いして1月程悩みました。

その後

./flash.sh

ここでCPLDが見当たらないなどというエラーが出た場合はPi2WとPISTORMを接続するソケットがずれてないかを確認して下さい。ここでflashするのはPISTORM上のCPLDにファームウェアを書き込んでいるわけです。ここまでエラーを出さずに完了すると、AMIGAの実機のCPU68000と交換して使うことができるようになります。

sudo ./emulator

で動作するようなります。ただそれではAMIGAの起動時にPISTORMが起動しないので自動起動するように設定します。

sudo vi /etc/systemd/system/pistorm.service

に以下の内容を書き込みます。

[Unit]
Description=PiStorm emulator
After=network.target
StartLimitIntervalSec=0
[Service]
Type=simple
Restart=always
RestartSec=1
User=root
ExecStart=/home/pi/pistorm/emulator
WorkingDirectory=/home/pi/pistorm
[Install]
WantedBy=multi-user.target

ここまででも、エミュレーターとして動作するのですが、設定ファイル(default.cfg)に便利な設定をしてしてゆきます。ここでもかなり悩みました。まず、default.cfgがありません。それにはamiga.cfgというファイルがありますので、これをコピーします。

cp amiga.cfg default.cfg

この設定では同じディレクトリーにkick.romが無いといけないので、kickstartファイルを入手出来ない場合は、上記の設定内容を書き換えるか、設定してはいけません。 個人的にはAmigaForeverからkickstart ROMファイルを購入しました。AmigaForeverは、2025年6月頃に最新のアップデートがあったようで、最新版を入手しました。 ところがdefault.cfgを作ってからpistormがうまく動作しなくなりました。なので、その内容を調査してみました。すると

map type=rom address=0xF80000 size=0x80000 file=kick.rom ovl=0 id=kickstart

の行をコメントアウトして

#map type=rom address=0xF80000 size=0x80000 file=kick.rom ovl=0 id=kickstart

とするとpistormが動作するようになりました。

この行が何をしているかというとkick ROMファイルを参照して、OSを起動しようとしている箇所です。これで何日か悩みました。 でkick.romファイルが壊れているという結論になりました。そこで某所からダウンロードしたkickstart_2.0.romファイルなるものを使いました。 すると再びpitormが動作開始しました。なおPi2Wにkick.romファイルを転送するには初めてWinSCPを使いましたが、これは便利ですねぇ。 Pi2Wのpistormディレクトリに転送したkickstart_2.0.romファイルの名称をkick.romに変更します。

mv kickstart_2.0.rom kick.rom

(後々、考えてみるとAmigaForeverのkick.romが壊れていた、というのでは無いようですね。というのもこう言ったソフトでkickstartROMファイルをチェックする際、どうやらCheckSumを調べているようなのです。つまりAmigaForever11版のROMファイルは新しいので、古いpistormソフトでは認識してくれないというのが実情のようです。)

ここで簡単にAmigaOSの説明をしますとkickstartというのはMS-DOSのようなものです。まあOSです。そしてその上に乗っかるのがWorkBenchです。これはMS-DOSの上に乗っかったWindowsという例えでしょうか。まあGUI-interfaceですね。でAmigaOSには世代がありまして、

最初のAmiga1000には
kickstart1.2
次の世代Amiga500,Amiga2000には
kickstar1.3

という具合です。ですのでAmiga500などが新しいOSを使おうとするとkickstart2.xなりのROMチップを海外から個人輸入しないといけませんでした。それを思うとネットからダウンロードしたファイルを使えるのですから便利になりました。