昨年後半から今年にかけて九十センチメートル水槽に水草と枯れ木を入れ、温熱器で摂氏十六度程度に調節した環境でブツエビとシラサエビの飼育をしてみました。
●ブツエビ五十グラムを釣り具屋さんで買って来ました。これを水槽に入れると、ブツエビは体が小さいせいかあまり目立ちません。餌としては熱帯魚グッピー用の細かなものを毎日では無く、ときどき与えていました。しかし、一週間たち二週間経過するうちに一定数のエビが死んでしまいます。三ヶ月経過する頃にはエビは全滅しました。
●シラサエビ五十グラムを同じく買って来ました。シラサエビは体が大きいので人目を引きます。まあ、見栄えがよろしい。餌としてブツエビと同じ物を与えたり、冷凍赤虫を与えたりしていました。でも、どうもそれらの餌は好みじゃないようです。何故かというと、水槽内に入れている水草が驚く程食い荒らされてしまったからです。シラサエビには餌として水草以外の物はあまり必要じゃないようです。それでも、三ヶ月もするとエビの数が激減しました。どういった環境要素が不都合なのかわかりませんが。ただ、言える事が一点だけあります。シラサエビが五匹にまで減ってから、数の減少が止まっています。多分シラサエビを飼うには大量の水草と少しのエビの数が一番肝心なのだという印象でした。
【5月22日追加】
シラサエビのいる水槽に新しく水草を補給してみました。どうやらシラサエビの好きな水草の種類があるようですが、水草が増えるとエビは喜ぶようです。シラサエビに食べられたり日照不足で背丈が低くなった水草は交換した方がいいです。
でも、そのような水草を別の容器に入れて、太陽光を照射してやれば元気を取り戻します。この方法には一つ注意点があります。それは夏場にこれをすると、小さな容器に入れた水が湯になってしまい、せっかくの水草が煮上がってしまうことです。その点に注意すれば水草のリサイクルができます。
以上から、
(1) シラサエビの個体数はなるべく少ない方が良い。
(2) 水草をかなり多めに入れてやる方が良い。
(3) アオコの予防にプレコを入れてやると効果があるが熱帯魚と同居は避ける。
(4) 植物の飼育に水面は低い方が良い。水の深さは水草の高さ程度とする。
【8月30日追加】
シラサエビです。飼育を開始してから二ヶ月ほどで、三匹までその数を減らしましたが、その後はずっと一定で、脱皮を何回か繰り返した後の現在、水槽の中を我が物顔で走り回っています。たった三匹ですが、その食欲は旺盛で赤虫をやってもすぐに食べてしまいます。
【11月5日追加】
シラサエビはその後やはり三匹のままです。ずいぶんと体が大きくなってしまいました(デブと言うべきか)。最近は一時ほど水草を食べなくなりました。思うに、たった三匹で、あれだけ水草がボロボロになるまで食べ尽くすのですから、十匹ほど飼っていたら、どんな奇麗な水草ディスプレイをしていたとしても、悲惨な光景に変わるんでしょうねぇ。水草を楽しみたい人には、シラサエビは向いていないと思います。
【12月19日追加】
その後、シラサエビはこのようになりました。
おいしかった。
というのは冗談です。近所のスーパーで食料用に売られていたシラサエビです。当家の三匹のエビも大きさがほぼこの食料用エビと同じ大きさになりました。
【2012年5月19日追加】
とうとうシラサエビが二匹になってしまいました。昨日までは元気に動き廻っていたのですけれどねぇ。
【2012年5月29日追加】
さらにシラサエビが一匹になってしまいました。調べてみると、このエビの寿命は一年程度ですねぇ。
【2012年7月4日追加】
最後に残っていたシラサエビ一匹が死んでいました。いままで体色が透明な灰色だったものが、少し黒みを帯びてきて間もなくの事でした。
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