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2013年11月25日月曜日

備中にある羅生門

羅生門は備中の石灰岩台地にできた巨大なシンクホール(ドリーネ)です。ここを目的にドライブする程素晴らしい景観を目にする事ができるわけでもなさそうなので、あまり期待して行くものではありません。実際のところは、中国縦貫道路北房ICで下りて満奇洞に行き、次に井倉洞に行く途中で看板を見かけたので、立ち寄ってみたのです。


これは2009年に設置された案内板の一部です。奇岩の発するオーラもいいのですが、付近の植物観察もいいものです。


これは、洞門の下付近の小道の脇の風景ですけれど、一面の小石は崩れている石灰岩です。その小石に苔が生えています。別の場所にはシダも。こういう小道を保守してくださる人達の力に感謝いたします。


駐車場からコンクリート製の小道が続きますが、案内板の所で小道を外れ、急なくだり坂を降りて行きます。


これは最初に見えてくる第一洞です。道はこの洞門に向かって下っています。


第一洞の真下の小道です。周囲の草木がいい景観になってます。


正面に見えるのが第二洞です。右手の方向を見ると


こちらが第三洞です。その下には見晴し台が設置されていまして、そこから


第四洞を眺める事ができます。しかし、その近くへは立入禁止となっています。きっと、傾斜が急なんでしょうね。


案内地図です。道を間違えて、左上の方向に進んでしまわないようにしないといけません。何もありませんから。この地図をよく見ると、点線で囲まれた場所が第四洞から先の、おそらく地下にある鍾乳洞窟なんでしょうね。それを先の方に目で追ってゆくと、駐車場からの小道と交差しています。


それで判りました。これは駐車場から続くコンクリートの小道に左手に見えた洞窟です。これもシンクホールでしょうが、第五洞とでも命名できそうです。

2013年11月24日日曜日

サッポロワイン岡山ワイナリー

今年はもう手に入らないだろうと思っていた紫苑というぶどうを購入する機会がありました。薄い紫色で楕円形の粒した、種無しぶどうです。


そのぶどうを見ているうちにふと、赤坂ワイナリーはどうなっているのだろうか、と思いました。赤坂といっても東京の赤坂ではありません。それは50年以上も前からある岡山県赤坂町にあるワイナリーです。ですが、どうやらサッポロワイン岡山ワイナリーという名前に変わったみたいです。そういう次第で出かけてみました。


工場見学者用入り口です。残念ながら当日は瓶詰め作業が停止していて作業そのものは見学することができませんでした。しかし、内部の見学だけはできました。どっちにしろ作業場の写真撮影は禁止ですけどね。


見学コースを出た所にあるぶどう園です。ぶどうの枝を膝の高さ程で水平に伸ばすつくりです。ぶどうの粒は小ぶりの黒です。


スパークリングアレクサンドリアと桃ワインを購入しました。ここの岡山ワインは、赤にしろ白にしろロゼにしろ、基本的に甘口です。お酒に強い人は辛口ワインがお好きな方が多いようですが、弱い人は甘口ワインが好きな方が多いような気がします。

2013年11月18日月曜日

三谷の金剛童子

岡山駅から山陽本線で数駅、東へ行くと、万富駅というJR駅があります。昔、内田百閒という文士が、この駅で下車して、徒歩で約30分、三谷の金剛童子という神社へ家族に連れられて参拝した、という事です。
かの文士が参拝した時代は多分、明治時代だったはずですから、随分と賑やかだったのではないでしょうか。今では道まですっかり変わってしまい、当時にはあったであろう、沿道の民家や桜並木もすっかり消えてしまいました。


当時、彼が歩いたであろう道を記してみました(google mapから)。【ご注意:現在では通行不可能な場所が何カ所かありますので、現代の地図をご参照下さい。】三谷から道は本道と別れ、山の中へと続きますけれど、その入り口には真新しい鳥居がありますので、それとすぐにわかります。古い鳥居の上にはたくさんの小石が乗ってましたけどね。広い駐車場もあるんですが最近ではいつもチェーンで入場できなくなっています。

この場所で、道は吉井川の流れと合流します。まだ、鉄道が無く、物資の輸送が舟だった頃、ここは西から山越えして運ばれた物資を積み出す港になっていたようで、殷賑を極めていたことでしょう。

鳥居をくぐって桜並木の小道を数分間歩くと拝殿に到着します。


屋根瓦は近年、新しくなったようです。この拝殿前の広場ではかつて、8月に夏祭りの縁日があって道の両側に露店が立ち並んでいた事もありました。拝殿左側の道を奥に入ると


ここには昔ながらの「いわざる・みざる・きかざる」の像があります。赤い前垂れが本当に奇麗です。作ってくれた人に感謝。これを見ていると、峠道の六地蔵を連想してしまいます。拝殿裏側の岩山が左手で、拝殿裏から岩山の岩窟に収められた小さな本殿?と思われる建物に橋が架けられています。ご本尊は、やっぱり拝殿後ろの岩山ではないのかな。金剛というくらいですし、廃坑跡もありましたしね。この道を通って拝殿を一周した後、続く山道の方向に紅葉が見えます。


とはいえ、小さな公園ですから内田百閒好きな人は別として、あまり期待して訪れる場所ではありません。

そうそう、せっかくですので、万富駅から徒歩5分のキリンビール工場見学をしてみるのもいいでしょうね。岡山駅から電車利用で万富駅に下車して足が無い方は、瀬戸駅前にある皿井タクシーに電話をかけてみるといいかもしれません。キリンタクシーというのもあるようですが、そちらはよく知らないのでパス。

2013年11月13日水曜日

梅酒とかりん酒とりんご酒

今年初夏に漬けた梅酒一升がもうなくなってしまい、10月20日に冷凍梅を購入して二升の梅酒を漬込んだ。壜の中の梅に違いがあるのは、初夏に漬けた梅を混ぜ込んでいるため。


【追加:11月21日】仕込み後4週間


梅酒がこんなにうまい物だとは、考えもしなかった。で、スーパーでカリンを見かけたら、カリン酒の味はどんな物だろうか?という気になったので、さっそく11月7日に漬込んでみた。リカー酒一升に氷砂糖1kgでカリンは適当に大きな実を3個。壜の底までカリンが詰まってしまい、酒が壜の口の近くまで達してしまった。でも、3日ほどすれば、このようにカリンの目方が減ったのか、壜の下の方は酒だけになってしまいました。


漬込んでから1週間ほどしか経過していませんが、リカー酒の色がうっすらとアンバー色に染まり、よい芳香を放ってます。

【追加:11月21日】仕込み後2週間


味をしめて紅玉という酸っぱいリンゴを入手し、リンゴ酒も漬けてみました。壜の下の方に見えるのは溶けていない氷砂糖です。



【追加:11月21日】仕込み後1週間


【追加】
りんご酒を漬け込んで1週間ばかりして気がつきました。一緒に漬け込むレモンの量により、りんごの色に違いがあるようです。レモンの量が多い方がりんごの色が茶色になりにくいです。その分、酒の中にりんごの赤い色がよく出てくるのが確認できるので良い目安になります。今回はリカー酒1升、氷砂糖1kg、レモン4個、紅玉5個でしたけれど、レモンは5個の方がよかったみたい。で、赤い色がもっと出てくればと、後から追加で赤いりんごの皮を酒の中に追加してみました。その後、試し飲みをしてみて気がつきました。氷砂糖が1kgでは甘すぎる!半分の600gくらいで充分ではないかな。

【追加】
2014年7月現在、カリン酒が一番人気がありますね。これは正直いって、もっと造っておけばよかった。次にうまいのが梅酒です。一般に流通している梅酒は飲む気がしなくなりました。3番目のリンゴ酒ですが、漬込み後3ヶ月の時点では、あまりにも不味くて失敗だと思ってました。その後6ヶ月放置しておいて飲んでみたら、結構おいしくなっていました。リンゴのほのかな香りがします。ただ、梅酒と比べ、再度造ってみようというほどのものではありませんでした。

2013年11月12日火曜日

Macintosh PPC(G5) マシンとFirefoxとTenFourFox

PowerMac G5 を OSX 10.5 で運用しています。

ちょっと前に邪魔になるだろうと Flash をアンインストールしました。ところがそれから Firefox 3.6.28 を使っていると、例えば ebay なんかで、Flash をインストールしないと表示されないケースにしばしば遭遇するようになりました。

それで仕方なく Flash をインストールしようとしてみると、PPCである G5マシンは最新の Flash のサポートは無いのですねぇ。次善の策として Flash 10.1.102.64 という旧バージョンをインストールしました。PPCではこれが最終サポート版だとの事です。これはこちらのサイトから、"Flash Player 10.1.102.64 and 9.0.289.0"というファイルをダウンロードしたものです。

この状態で Firefox 3.6.28 (Firefox が PPC をサポートする最終版のようです)を使っていますとブラウザ上部に黄色のストライプが表示され、中に「プラグインが古いので更新してください。」とメッセージが出現します。どうやら Flash を使っているサイトを表示する毎に表示されるので、煩わしくていけません。Safari などではこういった野暮ったいメッセージは表示されませんけれどねぇ。調べてみますと解決策がありました。

Firefox の http アドレスを入力する箇所に
about:config
と入力してリターンキーを押します。すると設定項目の一覧が表示されます。その中から
plugins.hide_infobar_for_outdated_plugin
という項目をマウスでダブルクリックして true に変更します。以上で解決です。

と思っていましだが、今度はプラグインでは無く、PPCで動作可能なFirefox自体のサポートが終了となるんですね。で、探してみましたら、TenFourFoxというPPC用のウェブブラウザーがあるんですね。こういうプロジェクトをやってくれる奇特なお方がいるおかげで助かります。PPC G5用のTenFourFoxG5をLeopard(OSX 10.5.8)動かしてみたら、Firefox 3.6.28 よりも動作が随分と軽いのね。

と思ってyoutubeに接続してみたら、やっぱりこういうメッセージが出て来るのね。


でも、それはTenFourFoxでのお話で、Firefox 3.6.28では無事に再生できるのね。もちろんPPC対応最新版のFlashPlayer10.1をインストールした上での話ですよ。TenFourFoxへ移行する話なのに、それはないですよね。いくらやってもTenFourFoxでは再生できないので、次善の策を使いました。


TenFourFoxのToolsメニューからAdd-onsを選択。


"YouTube HTML5 Player"というAdd-onをインストールします。その上でYouTubeのサイトで以前と同じメッセージが表示されたら、動画プレイヤーの下を見ます。


この右端にHTML5のボタンがありますので、それをクリックすると動画再生が無事に開始されますようになりました。

これでも問題が解決したわけではないので、調べてましたら、思い出しました。以前にFlash Playerをインストールしたのを。それは、http://www などと入力するアドレスの箇所にabout:configと入力するのです。すると


このような画面表示になりますから、tenforfox.plugins.enabledという項目を探します。デフォールトでは、その値がfalseになっていますので、ラインをダブルクリックしてtrueにします。


以上の操作で、インストール済みのFlashPlayerが動作するようになります。Flashが使えないと、youtubeだけでは無くgoogleのストリートビューも使えなくなってしまいますので。

【2013年12月11日追加】
Tenfourfoxのバージョンが24.2.0になり、plugins のサポートが無くなりました。従いましてFlash Player.pluginは使えなくなりました。仕方がないので、古いバージョン17.0.11に戻しました。こちらがリンク先

最後に、Macのデフォールト・ブラウザーのSafariを何故使わないのか、という疑問については、こう答えたらいいでしょうか。

「遅すぎる!重すぎる!」

2013年11月6日水曜日

山口県へ行ってみた(3)

山口市から下関まで。下関で水族館の「海響館」へ。ところが駐車場の手前から車がちっとも前進しない。下関がこれほど車でいっぱいなのを見るのは初めて。仕方が無いので、下関での他の予定も中止して、関門国道トンネルを通って対岸の門司港へ。後でよく調べてみたら、午前中に下関海響マラソンがあったのね。

門司港レトロへ行ってみた。すると、ここも雨にもかかわらず、エベント実施中とみえて、まったく駐車場が無い!しかたがないので、風景を楽しもうと近所のめかり公園の山頂まで登ってみたら、、、。


霧に隠れて風景がさっぱり見えません。関門海峡大橋の対岸が下関です。


向きを少し左方向に変えると、写真左奥の高いビルのある辺りが門司港レトロ地区です。今度は晴れの日にしないと。

2013年11月5日火曜日

山口県へ行ってみた(2)


これは宇部の常盤公園内にある石炭記念館です。高い建物の右下に見えるのはD51蒸気機関車です。常盤公園や石炭記念館の入場料は無料です!


石炭記念館の前庭に屋外展示している機械類です。右奥が単胴コース巻上機で、左手前がランカシャーボイラーです。


これ、炭鉱内で使用された人車ですが、屋根までの高さが50cmあるかどうか。こんなものに人が乗ってたんですね。


記念館の中も昔使われていた機械類の展示が主体です。でもこのような模型も結構あります。見事な作りの模型です。この模型の下の方には炭層の断面模型があります。


これは別の炭層模型です。左側の数値が地表からの深さ、その右が各地層の厚さです。大派や五ツ段というのが炭層でそこから出土した石炭が大派炭や五段炭と呼ばれていたようです。


さて、常盤公園を出て、ガスタンクを目印にして、昔住んでいた場所を探してみました。ガスタンクの数がいつの間にか2個に増えてました。


昔の海と埋立地の境には、こんなコンクリート製の波止はなかった。それに、波止の向こう側に海は見えないし。


やっと、波止の向こう側に海がありました。でも、昔は漁船が停泊できる深さは無かった。きっと浚渫したんでしょう。奥に見える埋め立て地からすると、この近くに住んでいたのです。

当時この辺りから、ガスタンクを左手に見ながら何もない海岸線を歩いてゆくと、底に穴が開き海岸に引き上げられたポンポン船がありました。


小串通りから見た煙突です。でも、何やら鉄板に覆われてしまってます。この煙突にはちょっと悲しい思い出が。


最後に、これは黒崎海岸にあるピーヤ(常盤公園の石炭記念館の説明ではピヤー)と呼ばれる海面に顔を出した海底炭鉱からの空気穴だそうです。海岸ともなれば、釣り人が来るのだろうし、多少の駐車場所はあるだろうと思っていましが、駄目ですね。まるで人の来るのを拒絶するかのように、計算され尽くしたかのように、駐車場所がまったくありませんね。で、かなり遠方から写真にしてみましたけれど、ピーヤが米粒大ですね。

まあ、そうでしょうね。あそこは生きている人があまり立ち寄る場所ではなさそうですから。

山口県へ行ってみた(1)


山口市内の亀山公園横にある山口ザビエル記念聖堂です。1991年に再建される以前の建物しか記憶になかったので、この建物を見た時は軽いめまいに襲われました。以前の建物の面影はどこにもありません。古い建物の内部にあったステンドグラスの窓がどういう風になったのか、それを見るのが楽しみでしたが、訪れたのが日曜礼拝の時間帯だったので、ちょっと遠慮しておきました。


聖堂の右上にあるのはザビエル像ですね。

そして、これは右側の尖塔です。鐘がたくさん見えます。これなら和音を奏でられますね。


こちらは左側の尖塔です。時計塔になっています。


こちらは絵葉書で、火災で消失する以前のザビエル記念聖堂です。昔の建物は懐かしい。


そして、絵葉書に似た方角から見た聖堂です。

次に行ったのがサビエル記念聖堂から2kmほど北にある雪舟庭です。正式には常栄寺と呼ばれているそうですが。


これは入り口になっている鐘門です。


本堂は自由に見学ができます。右手奥から裏庭を見ると


このような風景が見えます。みごとな庭なのですが、ちょうど庭池の清掃期間中で、池が枯れています。


これは絵葉書ですが、池に水があって晴れた日の裏庭側から本堂をみた物です。


絵葉書と同様に裏庭側からの眺めです。