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2014年6月26日木曜日

Power Mac G5 用 bluetooth

Power Mac g5 に Wi-Fi card (AirMac Extreme card) を取り付けて無線LAN環境が整った時、Power Mac g5 の筐体背面に bluetooth antenna を取り付けるための穴が用意されているのに気がつきました。そうなのですOS自体はbluetoothに対応しているので対応しているハードウェア製品を取り付ければいいのです。ところが、これが隘路に嵌り込むと大変。隘路とは

●Power Mac g5用 bluetooth card には2種類の物があり、それらに互換性は無い。

●一つ目は、いわゆる early Power Mac g5(2005 earlyまでの製品)用のカードです。



裏側にはアンテナ接続用の端子とマザーボードに差し込むためのプラグが見えます。



●二つ目は、いわゆる late Power Mac g5 (2005 lateの製品)用のカードです。



このカードは Wi-Fi と bluetooth を同時に扱えるコンボカードで主に iMac g5 などで使われたようです。これを Power Mac g5 用として単純に使う事は不可能です。と申しますのもマザーボードに接続するための専用インターフェースカードが必要になりますが、現在では入手はほぼ不可能です。

●いずれのカードを使うにしろ、Power Mac g5 の筐体背面に bluetooth antenna を取り付ける必要があります。



しかし、これも現在では中古品としても入手は不可能に近いです。
●実はもっと簡単な方法があります。それは



こういう製品を購入しました。メーカーは良心的です。古いマックでも使える事をうたっているからです。プリンストン Bluetooth USBアダプター (通信距離 25m:Ver4.0接続、10m:Ver3.0 Class2接続) PTM-UBT7。これを使えば簡単にbluetoothの設定が機能設定の項目に並ぶようになりました。



●これでアップル社純正の magic mouse を bluetooth 経由で接続してみました。簡単に接続できました。でもマウスホイールができません。Mac OSX 10.5.8 ではそんな事はサポートされていないのだろうと思っていたら、何年ぶりかにソフトウェアアップデートがあるって表示されるじゃないの。それもマウスのだよ。それを摘要してみたら、マウスホイールができるようになってました。ついでに Apple wireless keyboard も接続してみましたよ。これも簡単にできました。Wireless Mouse Software Update は今でもこちらにあります。

●と思っていたら駄目だったんです。まずスリープに対応していません。magic mouse と Apple wireless keyboard をいくら叩いてもスリープから復帰できません。それに再起動したら bluetooth device の再設定を毎回繰り返さないといけません。これは使い物になりません。この現象は OSX 10.5.8 と magic mouse に特有のものかと思い OSX 10.7.5 で調べてみたら再起動したら bluetooth device の再設定を毎回繰り返さないといけません。Mac 対応をうたった USB bluetooth dongle は数多く使ってきましたけれど、これほどの粗悪品に出会ったのは初めてでした。Windows 8 に対応した製品と割り切るべきなのでしょう。

これにも次善の策がありました。bluetooth USB アダプターとして D-Link社の DBT-120 を使うというものです。これは製品としては古すぎてディスコン扱いです。中古品を入手するに注意点がありましてパッケージの裏面に「H/W Ver :B3」というような記載があります。この場合はB3ということですが、B2を含む、それ以後のバージョンでないとうまくゆかないそうです。これを使いますと再起動の度に bluetooth device の再設定をする必要はありません。ですがスリープに対応していません。ひょっとしてB3以後のバージョンでは対応があるのかもしれませんが。このスリープというのはいわゆるディープスリープの意味でしてライトスリープという意味ではありません。

●スリープに対応していないばかりか、Power Mac G5 の起動時オプションキー入力にも対応していませんので、例えばシングルユーザーモード起動もできませんし、起動ドライブ選択もできません。このような現象を HID Proxy 非対応と言うのだそうです。HID Proxy 対応を簡単に申せばドライバー無しでもキーボードなりを動作させる事ができる機能をさすのです。では HID Proxy 対応にする方法は、ある意味ありました。ただ汎用性があるのかどうかは不明です。bluetooth USB アダプターとして DBT-120 H/W Ver:B3 でないといけないという話もあるようで、H/W Ver:C1 ではうまく行かなかったという報告も見受けられます。その方法とは bluetooth firmware update 1.2 を使うのです。そのファイルは今でもここにありますからダウンロードします。bluetooth ファームウエア1.2 ですよ。bluetooth ファームウエア1.2.1(PPC) ではありませんよ。それを Mac OSX 10.5.8 の Power Mac G5 にインストールします。



●Application -> Utilities 以下のフォルダーに「Bluetoothファームウェアアップデート」というアプリがインストールされていますので、それを立ち上げます。注意すべき点は、この時点までに「bluetooth USB アダプター DBT-120」を Power Mac G5 の USB 端子に接続しておく事です。でないと以下が意味ありませんので。



●指示に従って「アップデート」します。アップデート終了後 Power Mac G5 の電源を切ります。再起動後「システム環境設定」->「bluetooth」で古いマウス設定とキーボード設定を削除します。再び電源オフにして再起動後「bluetooth device の再設定」をします。以上で DBT-120 が HID Proxy 対応になるはずです。



●HID Proxy対応になっている場合「システム環境設定」-> 「bluetooth」-> 「詳細設定」としてみると2番目の「bluetooth デバイスがスリープを解除することを許可」にチェックがはいるようになっています。(追加:後日Belkin USB bluetooth dongle F8T016ng を UK から購入して試した結果、スリープからの復帰も Single User Mode も可能ながら、この2番目にチェックを入れる事はできないままでした。この件に関しては別に記載します。ということで、この件は誤解でした。HID Proxy対応かどうかは例えば Macintosh を Bluetooth デバイス経由のキーボードでオプション起動してみて、それができるならHID Proxy対応だといえますね。このチェックのディープスリープからの復帰とは直接の関係はなさそうです。)これでディープスリープからの復帰ができるようになりました。ただ、これでも起動時の「コマンドキー+S」で Single User Mode にできません。ちょっとネットを探してみたら嘘のような記載があったので試してみたら本当でした。それは「システム環境設定」-> 「bluetooth」-> 「詳細設定」で Bletooth-PDA-Sync の種類を「モデム」から「RS-232」に変更してやる事でした。

●さて、bluetooth USB アダプターとして何を使おうと、最初から一つ困った事態が発生していました。そのうち何とかなるだろうと、その問題を棚上げにしてきました。でもここに至るもどうにもなりませんでした。その困った問題というのは JIS キーボードなのです。Apple wireless keyboard JIS ですけれど、US(ANSI)キーボードと認識されてしまうのです。もっとも安易な解決方法は US キーボードを購入すればいいのでしょうが、この問題解決の鍵となる物は何かに興味がわきました。解決してみると、PowerMac G5 で Apple wireless keyboard JIS を使われている5割ほどの人々は同じ問題に直面したのではないかと思えてきます。

ヒントとなったのは
(1) 「Mac OS 10.5(Leopard)+他社製JISキーボード」のキー配列問題に対処する
(2) Apple 製ワイヤレスキーボードまたはマウスを識別する方法

でした。続きは項を改めます

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