ページ

2025年8月23日土曜日

Apple IIc ROM version

30年以上前に発売され始めたばかりのApple IIcを手に入れた事があった。
でも、しばらくすると飽きちゃったのだね。どこかにしまいこんだのか、誰かに譲ったのか、売り飛ばしたのか。 どこを探しても出てこなかった。
だからIIc用のROMが、その後バージョン違いの物が出現した事も知らなかった。
今後ひょっとしてIIcが発掘される事があるかも知れないので、これを忘備録とする。

https://www.apple2faq.com/apple2faq/apple-c-rom-versions/

ここにApple IIc ROMに関する情報がある。
ROM versionの確認にはBasicから

print peek(64447)

とすれば番号が得られる。

ROM255は255
ROM0は0
ROM3は3

ROM4は4

以下に記すのはROM255からROM0へhardware updateの手順。

当然ながらROM0のROMも必要です。そのデータは

https://mirrors.apple2.org.za/Apple%20II%20Documentation%20Project/Computers/Apple%20II/Apple%20IIc/ROM%20Images/

などに公開されているようなので、必要に応じてROMを製作出来そうです。

1) Apple IIcの筐体からマザーボードを取り出す。
2) W1のジャンパーを切り離す。ある種のナイフを使う、とありますが、MOBOを傷つけないように。
3) W2のジャンパーを半田ごてを使って半田ブリッジ(shortage)。
4) ROM0をROM255を取り外したICソケットに挿入。ICの切り欠きが左側になるように。
5) 気を付けてApple IIcをくみ上げる。

ROM255からROM0になって何がメリットになるか

A) IIcの自己診断ができる。起動時に左右のapple キーとリセットキーの3個を押さえて電源を入れると、チェッカーボードをモニター画面に約1分間表示し自己診断モードになる。問題が無ければ"System OK"となる。
B) 3.5インチ 800Kの容量があるUnidisk(model_num:A2M2053)を使えるようになる。ただし、Apple 3.5 drive(model_num:A9M_0106)は使えない。
C) SmartPortが使えるようになる。

ROM3は新しいマザーボードとなりROM0のユーザーにアップルからアップグレードは提供されなかった。

Apple IIe keyborad switch

Apple IIe keyboradを入手したのだけれど、数字の4のキーが何だか変。
キーを押すと左右に大きく揺れてしまうのだ。
キーを押し込んでもモニター画面に「4」が表示されない。
なので、問題のキーを基板から取り外してみた。

指で押さえる部分をキートップと云うなら、そこから下側をキースイッチ(KS)と云う。 スイッチというくらいなのだからキーボード基板の回路をオン・オフするだけのパーツだ。 そしてこのスイッチを分解してみると底部の細いプラスチックが粉々に砕けて、 一部その破片がスイッチのオン・オフを妨げていた。

上図、左上にバネと壊れたプラスチック・パーツが見える。
思うに、誰かが嘗て「4」のキーを握りこぶしで殴りつけたみたいだ。 接着剤を使って何とか復旧を図ったのだが、粉砕状態があまりにも激しくてあきらめた。

そこで、このKSの中古品が無いかと探し始めたのだが名称がわからない。

右側が、今回取り外したKSで左側がeBayで入手したIIe用のKSを頌っていた物だ。左側のKSの型番は「SMK J-M0404」。

こちらの写真で分かるようにキーボード基板に挿入するピンの間隔が2mm程違う。つまり、まったく使えなかった。確かにApple IIeでも使われていたようだが、これは違った。

さて、問題は取り外したKSだけど、型番は案外簡単にわかった。まあ調査不足だったわけ。
問題のKSの型番は「ALPS SKCC」シリーズのよう。
https://telcontar.net/KBK/SwitchCollection/series?id=29

SKCC seriesの中でもcream tallがApple IIe用の製品らしい。Parts number: SKCCAF
そういった情報を元にeBayを探してみると、ありました。
このKSはApple IIからApple IIeにかけて使われた製品のよう。
そしてSMK J-M0404の方はApple IIeからApple IIe platinumにかけて使われたKSのようです。

2025年8月3日日曜日

Recap of Amiga2000 Power Supply (PSU)

Amiga2000の電源の電解コンデンサーを交換してみました。
高圧部分もあるので感電するかもしれませんし、交換に失敗するとPSUが壊れるかもしれません。
ですので注意が必要です。
交換用の電解コンデンサーリストです。

200V 680uF *2
35V 220uF *2
16V 3300uF *3
25V 220uF *1
50V 1uF *5
50V 10uF *2
25V 47uF *2

コンデンサー購入の注意点では680uFの製品なのですが、電源基板上にはほとんど余裕が無いので、200V以上の製品になると多分取り付ける事が困難になると思います。

交換前の680uFコンデンサー2個です。大きいです。

そのコンデンサーの上方にPinソケットがみえます。電源基盤を取り外すときは、このソケットを外します。

680uFのコンデンサーは基板上に基板と同系色の接着剤で固定されていました。最初は気が付きませんでした。ただ、接着剤を処理しないことには、コンデンサーを取り外しできません。

コンデンサーを取り外したところです。右上は新しいコンデンサーに交換後です。見てわかるように周囲との隙間がありません。取り外したコンデンサーの基板上に残った接着剤が見えます。

三個のコンデンサー16V 3300uF です。

電源出力ラインの集合です。右側の少し奥にファン用電源の3ピンが見えます。

ファン用電源の3ピンを上から見たところです。